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李総理、中国ASEAN首脳会議で6項目協力提案
2014年 11月 15日14:59 / 提供:新華網日本語

  【新華社北京11月15日】中国の李克強総理は13日午後、ミャンマーのネピドーで第17回中国ASEAN(10+3)首脳会議に出席した。李総理とミャンマーのテイン·セイン大統領が共同議長を務めた。出席者は中国とASEANの協力拡大について踏み込んだ討議を行い、幅広く共通認識に達した。

  李総理は演説の中で中国とASEANの戦略的パートナーシップが新たな歴史的段階に入り、双方の全面的協力は得がたいチャンスを迎えているとし、6項目の提案を行った。

  第1、中国ASEAN関係発展戦略を共同で計画する。「中国ASEANの平和·安定に向かう戦略的パートナーシップ共同宣言」第3行動計画(2016―20年)の策定を早期に開始する。「中国ASEAN善隣友好協力条約」調印に向け積極的に話し合う。

  第2、中国ASEAN自由貿易圏のバージョンアップをはかる。2015年末までのバージョンアップ交渉妥結を目指す。中国はより一層オープンな姿勢でASEANとの間で参入前内国民待遇にネガティブリストをプラスした方式を模索し、投資協定交渉を推進する。中国はASEAN各国とのクロスボーダー経済協力地域·産業パーク建設推進を願っている。

  第3、相互接続インフラ網の構築を急ぐ。陸海ルート構築の推進と同時に通信、電力、ネットワークなどの分野の相互接続計画·建設を強化し、資金支援を行い、通関の利便性、市場監督管理、基準·規範などの相互接続ソフト環境の改善に力を入れる。

  第4、海上協力の新たな焦点を作る。2015年を「中国ASEAN海洋協力年」と定め、海上協力を一段と深め、海上法執行機関間の対話·協力を強化し、海洋協力センターを設立する。「泛北部湾経済協力ロードマップ」を実行する。中国ASEAN海上協力基金プロジェクトを共同で実施する。

  第5、伝統、非伝統分野の「ダブル安全保障」に努力する。来年、中国ASEAN非公式国防相会談を行い、中国ASEAN防衛ホットラインの設置を検討し、合同演習を行う。メコン川流域法執行安全協力を深める。「災害管理協力取り決め了解覚書」を早期に実行し、協力プロジェクトを実施する。

  第6、人文(人と文化)科学技術·環境保護協力分野を積極的に開拓する。「中国ASEAN文化協力行動計画」の実施を急ぐ。教育、農村貧困削減、公衆衛生人材養成、科学研究、環境保護などの分野の協力を強化する。

  李総理は次のように強調した。中国ASEAN戦略パートナーシップは「黄金の10年」を経て、スタート地点がより高く、内容がより広く、協力がより深い「ダイヤモンドの10年」に入りつつあり、天の時、地の利、人の和がある。双方の努力で中国ASEAN関係は必ず一層大きく発展し、双方の人民により多くの利益をもたらし、地域および世界で平和、発展、協力の輝きをもたらすだろう。

  ASEAN各国首脳は李総理の協力強化の提案に歓迎を表明し、中国はASEANの最も重要な対話パートナーの一つで、地域の平和、発展、安定、繁栄に積極的に貢献していると強調した。

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