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国防部、日本「防衛白書」の発表について談話を発表
2014年 8月 12日8:54 / 提供:新華網日本語

  【新華社北京8月11日】中国国防部の楊宇軍報道官は10日、日本の防衛省の2014年度版「防衛白書」の発表について談話を発表した。談話の全文は次の通り: 

  日本の防衛省が5日2014年度版『防衛白書』を発表し、それは古い論調を再び持ち出し、中国に対する正当な国防や軍隊建設をでたらめに評価し、中国軍事の透明度や東海防空識別圏、中日軍用機の「異常接近」などの問題を悪意的に盛り立て、中国への脅威を煽り立て、国際社会の視聴を混乱させようとした。これに対し、中国側は断固反対し、厳正な交渉を提起する。 

  中国は平和発展の道を堅持して歩み、防御的な国防政策を励行する。国防と軍隊の現代化建設を強化することは、中国が主権国家として擁する正当な権利であり、他国があれこれ言う権利はない。中国軍隊による関連海域と空域での活動は全く正当且つ合理的なもので、国際法と国際慣例に従っており、終始自制心を保ってもいる。ここ数年、中国軍隊は対外的な軍事交流を積極的に行い、報道官制度の改善に取り組んでいる。中国側が開放の程度を絶えず拡大させている努力は、国際社会では誰の目にも明らかだ。日本側の指摘は根本的に成り立たない。 

  日本側は白書の中で事実を顧みず、大量な文書と人心を惑わす言葉で、中国と中国軍隊のイメージを損い、特に、中国側が日本の自衛隊の飛行機が危険な行為をした確かな証拠をすでに公表した状況の下、依然として道理に合わないことを強弁し、なんと中国軍用機に対して何の危険な行為もしなかったと言い張っている。日本側の対中国関係における頑固な立場や偽りの面目は、誰の目にも明らかだ。

  日本側のこの行為の実質的な目的は、集団的自衛権の行使容認や、「武器輸出三原則」の改正、軍備の大きく拡大するなどのために口実を設けることで、これは中国を含むアジア隣国が日本の発展の行方に対する強い憂慮や高い警戒を招かざるを得ないだろう。今に至るまで歴史問題において過ちを正視せず、深く反省しない国が、軍事安全政策の調整などの問題で内容のない言い逃れをしても、人に納得してもらえるわけがない。 

  日本側は白書で国際協調主義に基づいたいわゆる「積極的平和主義」を吹聴し続け、平和主義者への装いを企んでいるが、実際には当該地域で徒党を組み、権力を笠に着てでたらめなことを企んで、海洋権益に関わる問題で、至る所でトラブルを煽り立て、地域情勢にマイナスな影響をもたらしている。  日本側は一方では中国側との対話を求めていると宣言し、もう一方では誤った立場を堅持しながら、あらゆる手段を利用して中国脅威論を誇張している。我々は日本側のいわゆる対話の誠意と意図に疑いを持たざるを得ない。我々は日本側に侵略の歴史を深く反省し、歴史を戒めとし、言動を慎み、平和発展の道を歩み続け、「専守防衛」の政策を厳守して実際の行動でアジアの隣国と国際社会の信頼を得るよう促す。