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中国国防省が記者会見、「軍事同盟は時代遅れ」
2015年 5月 1日9:45 / 提供:中国国際放送局

 中国国防省の耿雁生報道官は30日、定例記者会見で、新たな米日防衛協力のための指針(ガイドライン)や米高官の中国関連発言、ロシアの対ドイツ戦勝70周年記念行事などについて、記者の質問に答えた。

 米日の新ガイドラインについて、耿報道官は「軍事同盟は時代遅れのもので、平和、発展、協力、共栄という時代の流れに背いている。アメリカと日本が軍事同盟を強化し、防衛協力の範囲を全世界に拡大したことで、世界の平和と地域の安定にどんな影響が及ぼされるのか、各国は高く見守るべきだ」と強調した。

 アメリカ国家安全保障会議のメデイロス·アジア上級部長はこのほど、中国が抗日戦争勝利70周年を記念するために行なう軍事パレードについて「大規模な軍事パレードは和解のメッセージを伝えるものだろうか?未来の展望に役立つものだろうか?」などとコメントした。

 これに対し、耿報道官は「歴史を忘れてはならない。アメリカの関係者の発言は間違っている。歴史を直視できなければ、歴史の悲劇を繰り返す可能性がある」と指摘しました。また、「世界反ファシズム戦争および中国人民抗日戦争勝利70周年を迎え、中国が各国の普遍的なやり方を参考にし、軍事パレードを行なうことは批判されるべきではない。軍事パレードを行なうのは歴史を心に刻み、犠牲になった人々を偲び、平和を大切にし、中国および各国の人々が世界平和を守る決意と能力を表すためである」と主張した。

 また、アメリカ国防総省が先日発表した新たなサイバー安全戦略について、耿報道官は「アメリカは攻撃型のサイバー戦略を宣言した。これはサイバー空間での軍備競争を激化させるだけである」と批判した。

 アメリカとフィリピンが今月20日から30日まで行った合同軍事演習については、「一部の国が軍事同盟を強め、大規模な合同軍事演習を行なって地域情勢を緊張化させている。これは平和、発展、協力、共栄という時代の流れには相容れないものである」と述べた。

 さらに、モスクワで5月9日に行われるロシアの対ドイツ戦勝70周年記念行事については、「中国軍から112人の兵士がそのパレードに参加する」と明らかにした。


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