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韓国、漢字レベル低下で「文献」読めない学生急増
2014年 3月 22日10:57 / 提供:新華網日本語
 2014年3月20日、韓国・亜洲経済によると、韓国の学生と求職者の英語のレベルは急速に上昇しているものの、漢字のレベルが落ち込んでいる。情報によると、学術文献の90%は漢字で書かれており、多くの学生が、漢字レベルが低いことにより文献を読むことができないという。

  報道によると、韓国では1990年以降“韓国語浄化ブーム”が起き、漢字の地位は日増しに低下している。ソウル市教育庁は2014年、3億2000万ウォン(約3000万円)の予算を組み、小中学校での漢字教育を強化する方針を示していたが、ソウル市議会はその予算の一部を削減した。市議会は「漢字教育の強化は韓国語教育の発展を阻害し、漢字の民間教育に良くない風潮をもたらす可能性がある」と説明している。

  報道によると、韓国語の単語には漢字語、固有語、外来語が含まれる。韓文学会が編纂する「大辞典」には合計16万4125語が収録されているが、そのなかで漢字語は8万5527語を占めており、その割合は52.1%に達する。

  韓国の公営教育メディア・EBSの関係者は、「言語能力を高めるためには、漢字の基礎を固めなければならない。漢字レベルが高くなければ、漢字語の意味を十分に理解し、自らの思考力を高めることはできない」としている。