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寧波検査検疫局、米国産牛肉60キロを緊急封印
2003年 12月 30日16:17 / 提供:

 『現代金融』が報じたところによると、浙江省の寧波市検査検疫局は27日、同市に寄港した米国の貨物船に、BSE(牛海綿状脳症・狂牛病)汚染が確認されたワシントン州で生産された牛肉60キロが積まれているのを発見、直ちに封印措置を講じた。同船は国内数カ所の港湾に立ち寄る計画で、寧波が最初の寄港地だった。積載牛肉は11月末にワシントン州タコマで購入されたものだという。  

 12月27日午後5時ごろ、寧波検査検疫局鎮海事務所の係官が鎮海港に停泊した米国からの貨物船を検査した際、60キロの牛肉が積まれているのを発見した。米国で先ごろBSEが発生したことから、米国牛と関連製品の入境暫定禁止に関する緊急通知に基づき即刻、これら牛肉を封印。係官は開封使用しないよう求めるとともに、乗船員に対しても検疫検査を実施した。 この牛肉がBSE発生地のものか、周辺地区のものか現段階では断定できないという。BSEはEU(欧州連合)で発見されて以降、日本やチェコでも確認され、最近になって米国でも報告された。

 わが国への感染を防止するため25日、国家質量検査総局と農業部は米国産の牛肉とその他の製品(牛乳と乳製品、原皮、ゼラチンは含まない)の入境を当日より暫定的に禁止する緊急通知を出した。 寧波検査検疫局は即日、鎮海や北倉などに入港する外国船舶に対する検疫を強化するなど緊急態勢を講じるとともに、関連する衛生処理作業などを行っていた。