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魯迅はノーベル文学賞を拒否?=関係者が上海で披露
2012年 10月 24日13:44 / 提供:
公園にある魯迅像

 ノーベル文学賞の終身選考委員であるシェル・エスプマルク氏は23日、訪問先の上海で、中国人作家と同賞のかかわりについて説明した。エスプマルク氏によると、ノーベル文学賞を選考するスウェーデン・アカデミーは中国近現代の代表的作家である魯迅への賞授与を検討したが、魯迅自身が拒否したという。  

 エスプマルク氏によると、1936年に、同アカデミーは中国に関係者を派遣し、魯迅に面会して候補のひとりにすることを打診した。しかし魯迅本人が「あまり興味がない」と言って拒否した。魯迅は、「今の中国には、ノーベル文学賞候補者に値する作家がいない」とも語ったという。その後も、老舍や沈従文など、ノーベル文学賞の受賞者として考慮に値する作家がいたが、本人の死去などで授与が見送られてきたという。

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ノーベル文学賞の終身選考委員であるシェル・エスプマルク氏

 今回、初のノーベル文学賞の受賞者で中国籍の作家の莫言の著作が、最近人気になっている。上海ないし中国全国で売り切れることになった。23日午前、莫言の最新作品シリーズが、上海文芸出版社と上海書城で共同発売された。同シリーズは莫言の11部の長編小説と5部の中短編小説選を含む。

(編集:章坤良 写真:東方ネット)

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