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莫言氏の手書き原稿の価格が急騰=上海
2012年 10月 15日9:57 / 提供:
ベストセラーとなった莫言の作品

 2012年度のノーベル文学賞を受賞した中国人作家の莫言氏がかつて書いた手書き原稿の価格が上海市場で急騰したことが14日までにわかった。上海紙、新聞晩報は、10数年前に、莫氏が四川省の生活を舞台に書いたテレビドラマの脚本が昨今、20万元から120万元に急騰したと報じた。

 莫氏の授賞が伝わると、ネットユーザーらが相次いで莫氏の作品を買い求めた。莫氏の作品は各書店・オンライン書店のベストセラーとなり、売り切れが続出した。莫氏のことを知らなかった人も、作品により莫氏を理解しようとしている。

 あるネットユーザーは、「紅いコーリャンという有名な作品があるが、ノーベル文学賞授賞まで、莫氏のことを知らなかった。条件の許す限り、莫氏の作品を購入したい。しばらくの間、莫氏の作品は好調な売れ行きを記録するだろう」と語った。莫氏の作品は現在、各書店でベストセラーとなっており、特に問い合わせ・購入が相次いでいるのは「蛙鳴」という作品だ。

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 業界関係者は、「同作品は茅盾文学賞を受賞し、2009年から現在までに20万部が出版された。各書店(実店舗・オンライン書店)では、莫氏の作品の在庫が売り切れている。また多くの読書サイトは、莫氏の作品の閲読を有料化した」と語った。

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 莫氏の小説が注目を集める中、上海文芸出版社の元勇副編集長はこのほど、「本社は莫氏の一連の作品の出版を予定している」と表明した。

(編集:章坤良 写真:中新社)

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