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超一流の日本語を目指すプロデューサーの呉四海氏
2012年 3月 6日9:15 / 提供:
「四海の内、皆兄弟なり」という書道家の揮毫を背景に、「四海日語」の事業を語る呉氏

 中日国交正常化40周年を迎える2012年、テレビ番組『中日之橋』のプロデューサー、司会者として知られる上海きっての知日派である呉四海氏がこのほど、上海の副都心の徐家匯にある「建匯大廈」でハイレベルの同時通訳や日系企業の簿記などの人材を養成する目標を掲げた「四海日語(教育集団)」を開設した。

 面積800平方メートルの「四海日語」には教室が数クラス集中しており、当面約50人の学生たちは、同時通訳の授業を受ける他、日系企業における部長級の人材から国際レベルの礼儀作法なども習得する。さらに、日本人経営者向けの中国語習得の科目も設置されている。

 事務所の壁に掲げられている孔子の『論語 顔淵』に「四海の内、皆兄弟なり」という書道家の揮毫を背景に、「四海日語」の董事長を務める呉氏は、「我々が目指しているのは、“能言日本語”、“狂言日本語”“ 超一流の日本語”です」と自信満々だ。

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「四海日語」の事業を語る呉氏

 「四海日語」の理念について呉氏は、「開心学」(楽しく日本語を習う)、「開口説」(よく日本語で交流)、「開眼界」(半分は中国国内で勉強、半分は日本で視野を広げる)と強調した。

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「四海日語」における教室の一角

 多忙な呉氏は、4月から中国のキャスターとして初めて日本のNHKで「賢者の選択」番組を司会し、5月から週に1回ずつ放送するという。

(章坤良 写真も) 

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「四海日語」の廊下で

呉四海 氏

『中日之橋』プロデューサー 1962年生まれ、上海出身。復旦大学日本語学部卒業後、84年に上海テレビ(現在のSMG:上海文広新聞伝媒集団)に入社。その後、日本留学の機会を経て関西学院大学社会学部の博士課程を専攻する。96年、『中日之橋』の制作に着手し、同年より放映がスタート。03年にイギリス留学のために休職、いったんは放送が中断されるが、04 年に再開する。

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