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日本語会話力測定テストが上海に
2011年 2月 22日12:08 / 提供:
上海市

 企業の日本語人材選びの重要基準となることを目指す日本語会話力測定テストがこのほど、公式に上海市人才育成(市場)促進センターの認可を得て、同市の正規試験項目に認定された。

 日本語会話力測定テストは日本語学習者の日常会話運用能力測定に特化した試験の一つで、英語名はJapanese Standard Speaking Test(略称JSST)。この試験は日本株式会社ALCが開発したもので、現在中国国内で日本語運用能力を専門的に測定する唯一の試験制度である。この試験は日本語会話能力評価のこれまでの不足を埋めるものである。

 日中両国の経済・文化交流が発展し続ける中、中国国内の日本語人材ニーズは日増しに高まっている。日本ではJSSTの日本語会話能力測定のオリジナル性と規範性により、JSST試験制度を採用する企業が増えてきている。中国でも一部の大手国際企業が日本語人材受け入れの基準としてJSSTを採用し始めている。

 JSSTは日本語能力だけでなく、日本語の運用能力を測定できる試験である。たった十数分で受験者のビジネスシーンにおける日本語会話レベルをテストすることができるのである。受験者は試験時に、試験テーマに合わせて自分で考え、創造して回答を行う。受験者は単語、文法、発音などの知識を「その時、その場」で組み合わせ、会話内容の正確さと創造力を評価する。試験方法は自動音声との対話形式。受験者は全部で10問の質問に答える。前8問の回答時間は各45秒、最後の2問は難易度が高く回答時間は各60秒。受験者の回答は試験終了後、日本に送られ、日本の評価官により会話の流暢さ、表現の正確さ、回答内容と敬語使用の適切さなど総合運用能力から成績が評価される。試験成績は10レベルに分けられ、10級が最高レベルである。

 上海および中国各地では、これまで、J.TEST実用日本語検定は、外国人の日本語能力を客観的に測定する試験として、1991年から実施されており、会社員、留学生、日本語学校生など、年間約7万人が受験している。試験は年6回実施される。

(編集:章坤良 写真:東方ネット)

 

リンク:

http://jsst.kantsuu.com/index.htm 

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