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行政処分にどう対応するか「税関篇」(3)=上海開澤
2011年 2月 16日9:05 / 提供:

貨物の価値が持つ意義(二)

 

加工貿易は、輸入原材料の保税認定、製品の輸出、外貨の消し込み等が関わるので税関にとっては監督管理の重点業務となっています。同時に、中国では関連会社間取引に対する監督管理を強化しており、加工貿易による原材料の価値、製品価値等も重要視されます。本期は、加工貿易の規定違反における貨物の価値認定に重点をおいて述べていきます。

 

3、   期限切れ加工貿易手帳の消し込みについて

 

税関は加工貿易手帳を厳しく監督しており(保税原材料の輸入価値・数量、完成品の価値・数量、完成品の輸出時期・数量・価値等を全て加工貿易手帳で管理する[i])。加工貿易の完了後、企業は期限内に加工貿易手帳の消し込みを行わなければならない。

しかし、加工貿易手帳の消し込みは手続き上の問題であり、たとえ期限が過ぎたとしても、税関の関税に実質的な損失をもたらすわけではない。それにもかかわらず、税関は消し込みの遅延に厳しく、貨物の価値の530%の罰金を科すため(『中華人民共和国税関行政処罰実施条例』第18条)、企業としては特別注意が必要である。

 

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[i] オンラインによる監督管理を含む。

 

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