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長崎旅遊体験分享会が上海で開催
2015年 1月 28日10:18 / 提供:

長崎を訪れたことのあるフォロワー

 日本県庁がこのほど、上海市内で「2015長崎旅遊体験分享会」を開催し、長崎県は来場した50名のフォロワーと交流を行った。長崎県上海事務所所長宮崎大誠、長崎県上海事務所張例、長崎県観光連盟李喬氏らが長崎を訪れたことのあるフォロワーと生き生きとした旅行体験を来場者と分かち合った。

挨拶する宮崎氏 

 長崎に旅行に来る中国人観光客は通常日本旅行の達人であり、東京や大阪など主要な大都市を訪れてから、長崎への観光を選択する、と紹介した。長崎と日本のほかの都市と異なるところは、日本、中国、オランダの文化を融合させた「和·華·蘭」文化にある。「和·華·蘭」の三文字は、「和」が日本を指し、「華」が中国、「蘭」がオランダを始めとする西洋を指す。また、日本語の発音において、「和·華·蘭」は「分からん」と発音と同じく、すなわち、長崎の文化は特殊で「分からん」部分があるということを意味する。長崎は日本の江戸時代鎖国時に唯一開かれていた港として、古くより国際都市として発展してき、西洋と中国文化の影響が各所で見られる。

幸運賞を手渡した張例さん(左) 

 張例さんはまず、その伝統的なお祭りについて言及し、長崎は1月にはランタンフェスティバル、7月にはペーロン、10月にはくんちがあることを紹介。ここからも、長崎が日本のほかの都市とは異なる「和·華·蘭」文化をもつことが表れている。長崎ランタンフェスティバルは長崎で毎年開催されるお祭りであり、長崎新地中華街で暮らす中国人が町おこしのために春節期に開催していたことが始まりとなり、1994年より規模を拡大させ、冬の長崎の欠かせない風物詩となっている。毎年ランタンフェスティバルの時期には、長崎市内の通りはランタンでいっぱいになり、メイン会場の新地中華街、浜町商店街は、各種ランタンが掲げられるようになる。ランタンのほか、皇帝パレードや龍踊りなど、中国風のイベントが見られ、国内の春節より春節らしいものが見られる。

試食会 

 また、長崎のグルメに関しても然りで、「和·華·蘭」文化が表れている。たとえば、卓袱料理は日本、中国、オランダの飲食文化と習慣を融合させ、長崎の歴史のもとで変化し、長崎を代表する特色あるグルメとなったものである。通常、日本での飲食の習慣は一人一皿の形式だが、卓袱料理のスタイルは異なる。中国式に食卓に料理が並べられ、テーブルを囲み食事し、それぞれがお箸で料理を取るようになっている。食卓に並べられる料理も刺身、角煮、チーズなど「和·華·蘭」の特徴を兼ね備えたものになっている。 景観に関しては、長崎には純和風な島原や雲仙温泉があり、中国色豊かな中華街、崇福寺、孔子廟、さらには欧州情緒漂うグラバー園、天主堂、ホウステンボスなどもある。「和·華·蘭」の風情が長崎に集い、長崎独特な魅力を形成している。

会場

 長崎と上海はわずか800キロの距離で、飛行機だとわずか1時間、北京に行くより近い。長崎―上海間は週二回の直行便が飛んでおり、交通はとても便利。昨年10月以来、円安と免税商品範囲の拡大などにより、日本への旅行熱は上昇している。新春、日本は対中ビザ緩和という新たな施策を打ち出し、日本旅行熱はさらに上昇するだろう。長崎県もこの機会に旅行プロモーションを展開し、中国人旅行客の長崎への理解を深め、長崎旅行への情熱を巻き起こす。

(編集:章坤良)

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