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通信:ベトナムで海上シルクロード繁栄の証しとなる陶磁器が水揚げされる
2014年 7月 8日15:21 / 提供:新華網日本語

 【新華社ハノイ7月8日】1990年代初期から本世紀初期にかけて、ベトナムの科学者は前後してベトナム付近の海域で6隻の古い沈没船を発見した。船上から、状態が比較的万全で、種類が比較的揃った陶磁器が水揚げされた。これらの陶磁器は中国とタイなどが産地で、海上シルクロードが遥か昔の年代から繁栄していたことを示している。

 「これらの文化財の発見によって、古代の多くの中国商船が海上シルクロードに沿って航行するときに、ベトナムを通過しただけでなく、古代の海上商路において、ベトナムが重要な地位を占めていたことも立証された。海上シルクロードにおいても、当時のベトナムの発展を促進する作用があった」ベトナム考古学者のルアンティン チャン氏はこう語る。

 「我々はカマウ省で発見した沈没船から、一部の書類を発見した。それは、15世紀当時に、鄭和船隊がベトナムに到達したことを立証するものだ。この船隊は、海南から出発し、ベトナム港湾で食糧と飲用水を補給した可能性がある。」

 ルアンティン チャン氏の説明によると、ベトナムで水揚げされた陶磁器は大多数が中国の元、明、清時代のもので、器の形状は、碗、皿、瓶、盆、壷などで、造形りが優美だという。これらの外国へ売られるための陶磁器に描かれた紋飾は、中国の伝統装飾の花紋もあり、欧州人が好む景色と図案もある。

 昨年10月、中国の習近平国家主席はインドネシアで、中国は東南アジア諸国連合(ASEAN)とともに、海上協力を強化し、海洋協力パートナーシップを発展させ、「21世紀海上シルクロード」を共同建設することを希望している、と言及した。

 ベトナム社会科学院中国研究所『中国研究期刊』のデュ ジンセン編集長は次のように述べた。習近平国家主席が「21世紀」と「シルクロード」を結びつけ、創造性に溢れる「21世?海上シルクロード」構想を提唱したことは、中国が周辺諸国、特に東南アジア諸国連合との経済貿易関係の強化を望んでいることと表している

 デュ ジンセン編集長は世界経済が低迷する中で、「21世紀海上シルクロード」とい構想の確立は、世界経済の復興と成長にプラスになると確信していると表明した。

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