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世界銀行の前総裁:中国の改革は世界と密接に関連する
2014年 7月 3日9:51 / 提供:新華網日本語

 【新華社シンガポール7月2日】世界銀行のロバート・ゼーリック前総裁は7月1日にシンガポールマネージメント大学で講演した際、中国の新しい指導者による改革推進の努力は人々に深い印象を残し、そして世界の主な経済体もある程度中国の改革の成果に依存していると語った。

 ゼーリック前総裁は次のように語った、30年の高度経済成長を維持した後、中国の指導者は経済構造に対して必ず改革を行わねばならないことを意識しており、この決定が人々に深い印象を残している。「私は世界の輸出入、投資などの分野で好調ないかなる国にとっても、変革を行う決定を下すのはいずれもたいへん困難なことだと思います。」

 ゼーリック前総裁はこのように述べた。「以前ある人が、中国は既存のシステムを打ち破り新たな秩序を再構築させることが完全に可能だと言っていました。しかし、今彼らは、改革が一つの復雑な工程だということが分かりました。」新指導者就任以来の反腐敗などを含む一連の動きは、いずれも中国による改革推進の試みだが、中国の改革が現在最も大事なのは「既得権益集団をいかにして打ち破るか」ということだ。

 ゼーリック前総裁はまたこのように語った。経済改革は構造改革と密接につながっている。中国は今積極的に外部と経済貿易分野で開放・協力をおこなっており、これも国内改革の推進に役立つ見通しで、また中国の改革は世界各国と密接に関連している。「シンガポール、ASEANであっても、欧州や米国であっても、いずれもある程度中国の改革の成果に依存しているのです。」