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「学区房」の不動産価格が高騰、1平米当たり約500万円の物件も
2014年 5月 14日13:48 / 提供:人民網日本語版

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 学区房(優良校の学区内にある住宅)の天文学的な価格の住宅に関する情報が、近年相次いで報じられている。最近の報道によると、学区房の住宅価格は、最高で1平方メートル当たり30万元(約495万円)に達しているという。記者は真相を調べるため現場を取材した。

 この物件は北京市西城区新文化街に位置する。同地区は、ネット上で北京市重点小学校のランキング1位とされている北京第二実験小学校の所在地だ。記者は小学校付近の不動産仲介業者を訪れ、問い合わせをした。マネージャーの陳瑞玲氏は、「1平方メートル当たり30万元の学区房は確かに存在する」と語った。  

 新たに発売された7平方メートルで248万元の住宅は、単価が1平方メートル当たり35万元に達し、30万元の記録を破った。同学区外の住宅価格は、6?7万元ほどとなっている。  

 北京市教育委員会は教育の公平性を保証するため、2014年4月に通知を出し、同年から中学進学時の「共建生制度(政府機関などが機関単位で学校に寄付などを行い、内部関係者の子女を優良校に優先的に入学できるようにする制度)」を取りやめ、生徒の居住地に基づく学区制を厳格に実行することを明確に規定した。この政策により教育の公平性が保障されたが、学区房の価格が高騰するという予想が高まった。  

 学区房は中国特有のものではない。学区房の概念が初めに提唱されたのは米国とカナダで、すべての居住区はそれぞれ学区によって区分される。学区内の学校の名声が、学区房の価格を左右する。同じタイプの物件でも、学区の良し悪しによっては、価格に2倍の差が生じることもある。

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