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中国:モバイル化を進める紙メディア 微博と微信が人気
2014年 2月 24日10:24 / 提供:人民網日本語版

 武漢大学(湖北省)信息管理学院、新聞?伝播学院の沈陽?教授は、「国外のある研究によると、携帯電話のユーザーは1日に画面を平均150回タップする。また、中国国内のある調査によると、1995年以降に生まれた若者は、携帯でできることは携帯でし、パソコンは使わなくなっている」と指摘。「モバイル化を進めるということは、ユーザーの隙間時間を最大限活用することで、多くのユーザー確保にもつながる」との見方を示した。人民日報が報じた。

 隙間時間を使った読書は、昔は「馬の上」、「枕の上」、「トイレ」で行われていた。一方、現在のメディアのモバイル化とは、モバイルインターネットの環境下で、スマートフォン(多機能携帯)やタブレット型PCなどのモバイル端末を利用して、読者や音楽鑑賞のほか、新聞やニュースなどを見ることを指す。

 人民網研究院は19日、 新浪微博(ウェイボー)のメディア影響力ランキングや、ニュース配信のソフト・アプリの閲覧量ランキング、紙メディアの発行量ランキングなどを集計し、分析した報告書(2013年度版)を発表した。同報告は、新聞社150社、雑誌132誌の微博や微信(ウィーチャット)、ニュース配信のソフト・アプリなどモバイルプラットホームを調べ、計21の指標を出して、その影響力を評価している。

 例えば、新聞?雑誌の微博上での影響力評価は、アカウントを開設した時期やフォロワー数、アクティブ度、掲載記事の数、転送数などが重要な評価基準となっている。一方、微信やニュース配信のソフト・アプリなどは、主にダウンロード数や閲覧数、プッシュ型情報の配信率、コンテンツ、項目の設置などを基準に評価している。

 従来のメディアが最も多く利用し、運営が成熟しているのは微博と微信。新聞社150社のうち、149社が既に新浪微博の公式アカウントを開設し、137社が騰訊(テンセント)微博の公式アカウントを開設していた。また、121社が微信の公式アカウントを開設していた。同3プラットホームの開設率が最も高かった。

 メディアのアプリ開発は現在、発展途上にある。150社のうち、110社がアップル社製品向けのアプリを有しており、うち33社が非独立型アプリ(=新聞とネットを組み合わせる、または新聞社グループとして運営されているアプリで、紙メディアが独立して運営しているわけではないアプリ)だった。また、105社がアンドロイド版のアプリを有しており、うち、29社が非独立型アプリだった。

 一方、雑誌132誌の微博、微信、ニュース配信のソフト・アプリの利用率も、新聞社とほぼ同じだった。例えば、129誌が「新浪微博」の公式アカウントを開設していた。ただ、ニュース配信のソフト?アプリに進出している雑誌は81誌にとどまった。特に、雑誌形式のソーシャルネットワークアグリゲーションアプリ「Flipboard」、「Zaker」、「鮮果聯播」などとの提携が進んでいない。

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