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総合:ダボス会議はどのように世界経済を見るか
2014年 1月 27日13:46 / 提供:新華網日本語

 【新華社北京1月24日】2014年度の世界経済フォーラム年次例会(ダボス会議)は25日夜正式に閉幕した。全体的には期待される方向へ向かっているが、リスクのいまだに残る世界経済に直面し、世界のエリートは対応策について正しく明快な見解を提議した。

 (小見出し)見通し

 今期の年次総会の開幕前、ダボス会議のシュワブ会長は、現在人々の世界経済に対する自信は徐々に回復しつつあるが、多くの問題は依然として早急な解決が待たれるだろうと指摘している。 シュワブ会長は、今後の5年から10年にかけて世界経済は徐々に成長する見通しだが、その成長率は経済危機以前のレベルまで回復することはないだろうと見通しをつけている。

 多くの著名な国際組織の予測と調査は、一定の程度でシュワブ会長の話を実証している。国際通貨基金(IMF)は世界経済成長見通しに対して、この2年間で初めて上方修正した。予測によると、世界経済は2014年に3.7%増加し、去年より0.7ポイント高くなることが見込まれる。2014年、米国経済の成長率は2.8%まで上昇する見通しで、ユーロ圏は1%まで上昇する見込みだ。中国経済の成長率は7.5%に達するものとみられている。

 世界的に有名な会計士事務所のプライスウォーターハウスクーパース(PricewaterhouseCoopers)によるグローバル企業の最高経営責任者(CEO)1344人に対する調査結果によると、44%の人は世界経済が今後の1年で好転すると信じており、7%の人のみが世界経済が委縮すると考えているという。

 (小見出し)リスク

 今期の年次例会に出席したグリア経済協力開発機構(OECD)事務総長は、2014年の意思決定者の直面する最大の挑戦は、経済の持続可能な回復をいかに保証するかということだと考えている。

 IMFの朱民副総裁は、新興経済体が3つの主要なリスクに直面しているとみなしている。第一に、新興市場や発展途上の経済体の成長は、短期のうちに大幅な反発が難しいこと。第二に、大口商品の価格が急騰する時代はすでに終了し、資源に富んだ国のよい時期が終わったこと。第三に、世界経済の構造変化は、新興経済体に根本から影響をあたえたことだ。

 ラガルドIMF専務理事はこのように述べた。世界経済の回復は依然として強化段階にあり、多方面のリスクに直面しつつある。回復の足並みの加速に従って、経済体間の発展のアンバランス問題は恐らくエスカレートしてゆくだろう。

 (小見出し)原動力

 今期の年次総会の催した「中国の特別興行」活動の中で、中国の王毅外交部長(外相)は「中国の新しい発展 世界の新しいチャンス」というテーマの演説を発表した。王毅部長は、中国の新しい一回りの改革は世界にチャンスをもたらす見通しだと語った。 王毅部長はこのように指摘した。改革が深化し、日益しに繁栄する中国は、世界の発展のためにより多くの「中国チャンス」を提供しており、即ち市場のチャンス、投資のチャンス、成長のチャンス、協力のチャンスだ。改革が深化し、日益しに繁栄する中国は世界平和のために一層多くの「中国パワー」を貢献してゆくだろう。

 ブラジルのルセフ大統領はこのように考えている。新興経済体の成長の潜在能力は依然として巨大で、ポスト金融危機時代(Post Financial Crisis Era)に活力を失うことはないはずだ。新興経済体の投資と消費の需要は盛んで、長期的に見ると、大量のチャンスを創り出してゆくだろう。

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