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トヨタ、「誠意」で中国における現地化を推進
2013年 11月 28日10:04 / 提供:人民網日本語版

 「永遠のアイドル」林志穎(ジミー・リン)の登場で、広州モーターショーのトヨタの展示ブースが賑やかになり、展示車に合ったムードを演出した。トヨタは今年の広州モーターショーで、中国市場向けに開発した新型ヴィオス、新型ヤリスの「ヤリスL 致�瓶」、6人乗りのコンセプトカー「FT-HT悦佳」の展示に力を入れた。中国経済網が伝えた。

 現場のスクリーンには、豊田章男社長が自ら新型ヴィオスとヤリスL 致�瓶を運転し、トヨタの従業員と交流する映像が流された。コンパクトカー市場はトヨタが得意とする市場の一つで、日本で高いシェアを占めている。コンパクトカー市場はその他の細分化された市場ほど各社から注目されていないが、トヨタは中国市場でコンパクトカーの製造を続けてきた。

 トヨタの展示ブースで最大の見所となったのは、専務役員・中国本部長の大西弘致氏による、「中国のトヨタ」現地化戦略の推進に関する説明だ。

 大西氏はトヨタが中国市場で「トヨタの中国」から「中国のトヨタ」に生まれ変わる意図について再び説明した。この理念が発表されてから、すでに長い時間が経過しているが、大西氏は自らの考えについて次のように述べた。「当社が最先端の、成熟した、普及推進の価値を持つ省エネ技術であるハイブリッド(HV)技術を中国に導入していることを強調したい。これは中国に最先端の技術を移す当社の決意と、最大の誠意を示すものだ」。

 常熟市の研究開発センターが竣工し、トヨタが日本以外の国で初めて設立した、最先端のHV中核ユニットの開発拠点となった。大西氏は、「当社は中国の業界と技術・経験を共有し、技術伝授により中国の若き技術者をゼロから育成する」と語った。

 トヨタのHVが中国で生産され、「メイド・イン・チャイナ」になる。大西氏は、「当社は製品・技術の現地化を推進し、また中国事業への投資拡大を続けている。HV用電池製造会社、CVT製造工場を建設し、工場の生産能力を拡大し、提携先とHVシステムを共同開発している。これは当社の中国市場重視を示している」と述べた。

 トヨタの常熟市の研究開発センターは、、合弁会社の技術者のために共同の作業・事務エリアを設置し、2015年頃に導入を予定しているHV車の関連技術の共同生産を開始している。

 中国市場で近年低迷を続けていたトヨタは、中国戦略の調整を続けている。HVの取り組みを強化し、中国で中国側とHV技術を共同開発している。これはトヨタの「中国のトヨタ」現地化戦略の強化の一環だ。

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