◆第4四半期、貸付審査更に厳しく
華夏銀行の関係者は「現在、当銀行は初回購入者向け住宅ローンの金利を尚も10―15%割引で提供しているが、限度額がひっ迫しているため、貸付の審査には時間がかかる。9月に審査が通らなかった場合は、10月まで待たなければならないが、10月になれば、必ず審査が降りるとも保障できない」と話す。
光大銀行、中信銀行、民生銀行などの株式制銀行の初回購入者向け住宅ローンの申請はほぼ停滞している状態だ。光大銀行貸付業務の担当者は「当銀行は、初回住宅購入者の頭金比率を30%とし、基準金利に従った金利を提供しているものの、貸付枠に余裕がないため、現在は初回購入者向けの住宅ローンの申請を一時中断している」と話す。民生銀行、中信銀行も概ね似たような状況である。
業界関係者は「第4四半期の個人向け住宅ローンの審査は難局に直面するだろう。過去の例から、第3、4四半期に入ると、各銀行の貸付放出のペースは徐々に減速し、貸付額も益々縮小する。また、銀行の貸付放出は、上半期に緩和し、下半期に緊縮するのが通年の流れであり、第3四半期から徐々に引き締められるのは正常なことである。第4四半期に入ると、銀行の貸付枠は財政的に厳しいものになることが予想される」との見方を示した。
同策コンサルティング研究センターの張宏偉マネージャーは「不動産購入?不動産貸付に対する規制政策が緩和されない中、銀行が初回購入者向けの住宅ローン金利を引き上げる状況が続けば、自己居住用に住宅購入を検討している人々に影響するだろう。そうなれば、ディベロッパーは再び、販売価格の引き下げで販売量を確保せざるを得なくなり、『戦略的な販売価格引き下げ』或いは直接、価格を引き下げることで、初回購入者向けの住宅ローン金利の引き上げが市場取引に与える影響に対応する」との見方を示している。