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1軒目住宅ローン金利15%割引を停止する銀行が増加(一)
2012年 9月 13日9:57 / 提供:新華網日本語

  中国工商銀行、中国建設銀行、中国農業銀行など数多くの銀行が既に、初回(1軒目)住宅購入者の住宅ローンの金利を15%割引する優遇政策を停止している。地域的な状況の差により、一部の銀行では、初回購入者向けの住宅ローンの金利を10%割引で提供しているところもあれば、初回購入者向けの住宅ローンを基準金利より5―10%高い金利で提供している銀行もある。第4四半期、銀行の貸付枠は一様にひっ迫するため、住宅ローンの審査が更に厳しくなる可能性がある。12日付中国証券報が伝えた。

◆一部銀行で基準金利上回るローン金利

 多くの銀行が現在、既に初回購入者向け住宅ローン金利を15%割引する優遇政策を取りやめていることが、北京の不動産仲介業者に対する取材で明らかになった。「80%近くの銀行が15%割引の実施を停止しており、15%割引を尚も提供しているのは、一部の外資系銀行だけである。今は10%以下の割引が主で、一部の銀行では基準金利よりも高い金利で融資している。例えば、中信銀行支店の初回購入者向け住宅ローン金利は基準金利より5%高い」と思源地産(不動産)の従業員は話し、「銀行は予め暗黙の了解でもあったかのように、数週間前から続々と初回購入者向けの住宅ローンの金利を15%割引する優遇策を取りやめている」と言う。

 中国建設銀行北京支店の関係者は「当銀行は既に、初回購入者向け住宅ローンの金利を基準金利の1.05倍まで引き上げた」と話す。中国工商銀行、中国農業銀行、中国交通銀行のいずれも、取材に対し「個人向け住宅ローンは現在、基準金利を採用している」と答えた。某銀行の関係者は「我々は依然、基準金利に基づいて融資を行っているものの、借り手の具体的な状況に合わせ、最終的な金利を決定する」と述べた。

 北京市を除き、上海市、深セン市、太原市、三亜市など、多くの地域で初回購入者向け住宅ローン金利の15%割引を中止しており、現在は基準金利の10%或いはそれ以下の割引がほとんどである。建設銀行上海支店の初回購入者向け住宅ローン金利は基準金利より5%高く、広東発展銀行は既に基準金利より10%高い金利を適用しており、交通銀行三亜支店も同様である。

 中央財経大学中国銀行業研究センターの郭田勇主任は「銀行が初回住宅購入のローン金利を引き上げるのが主要な流れになっている。一部の銀行は表面上は引き上げを行っていないものの、金融商品の抱き合わせ販売を行う、或いは貸付額を制限するなどのいくつかの条件を設けて融資を行う可能性がある」と見ている。

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