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春節明け、預金・貸出基準金利を0・5%引き上げ
2011年 2月 9日10:52 / 提供:

 

 中国中国人民銀行(中央銀行)は8日夜、金融機関の1年物人民元預金・貸出基準金利を春節(旧正月)の連休明け9日から0・25%引き上げ、他の各種預金・貸出基準金利も相応に見直すと発表した。

 今回の引き上げで1年物預金金利は3%、1年物貸出金利は6・06%になる。利上げは今年初めてで、昨年から3回目。昨年10月と12月の2回利上げを行った。

 アナリストは、旧暦新年の節目を選んで利上げに踏み切ったことは軽視できない現在のインフレ圧力に対処する人民銀行の意図がうかがえるとしている。

 国家統計局のデータによると、昨年第4四半期にCPIが大きく上昇し、そのうち11月は前年同月に比べ5%以上上昇し、2年数カ月ぶりの高水準になった。インフレ圧力に対応するため、昨年第4四半期に2回の利上げが行われた。

  人民銀行が先ごろ発表した「第4四半期中国金融政策執行報告」も、流動性要因、構造的要因とインフレ予想が相互に影響することで今年インフレ圧力が高まると警告している。

 今回を含め、この5カ月足らずで人民銀行が3回利上げを行ったことで、アナリストは、一部新興市場国と共に人民銀行は利上げのコースに入ったとみている。

(編集:章坤良) 

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