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中国が企業の海外投資を大幅に緩和 まもなく純資本輸出国に
2014年 11月 20日10:29 / 提供:新華網日本語

   【新華社北京11月20日】中国は18日に『政府が審査承認する投資プロジェクト目録(2014 年版)』を正式に公布し、海外投資プロジェクトの審査許可が当目録の注目点の一つとなっている。国家発展改革委員会外資司の顧大偉司長は、現在の規定に基づいて試算すれば、2013年に比べると、中国のおよそ99 %の海外投資プロジェクトは審査承認が取り消され、企業の対外投資の利便性が大きく向上する見通しだと述べた。

   これは2013年、政府が審査承認する投資プロジェクト目録に中国が改正を行った基礎の上で、再度行われた改正だ。企業の海外投資プロジェクトの方面で、敏感な国家·地域や敏感な業界に係わるプロジェクトを除いて、審査承認を全て取り消し、届出管理へ変更する。

   顧大偉司長は、国交がなく、国際制裁を受け、現在戦乱にある国および規制されている特殊業界などへの投資を除いて、規定に基づいて審査承認をせねばならず、他の全てのプロジェクトは投資規模の大きさや業界を問わず、審査承認を全て取り消すと述べている。

   中国の対外直接投資はすでにグローバルな話題となっており、その対外投資分野は製造業、インフラ、エネルギー·鉱物、農業、サービス業や文化産業などで至る所に分布している。この10年間、特に国際金融危機以来、中国企業の海外投資や買収活動は活発で、合併と買収の数や規模がダブル成長を呈している。 

   「中国は間もなく純資本輸出国となり、今後5年間の対外投資の成長率が10%以上を維持する見込みです。」中国商務部の張向晨部長補佐は、中国の対外投資金額は外資吸収額を上回ることが、ただ時間の問題で、例え今年で実現できなくても、そう遠くない将来で実現できるだろうと述べた。 中国商務部が18日に発表したデータでは、今年1月から10月にかけて、中国国内投資家が世界154カ国と地域の国外企業計4977社に対し直接投資を行い、累計で818億8000万ドルの投資を実現し、前年同期比で17.8%増加し、同期に中国の実行ベース外資導入額が958億8000万ドルで、1.2%低下したことを示している。 中国商務部のデータでは、2002年に、中国の対外直接投資額は27億ドルで、2013年までに1078億ドルまで増加し、わずか12年間で40倍近く増えたことを示している。現在、中国の対外直接投資額(フロー)は世界第3位となっている。

   注意すべきことは、中国の対外直接投資ストックは一部の先進国との差が依然として大きく、ストックに関しては、中国の6600億ドルのストックは世界の2.5%を占めるだけで、米国の10%程度に相当する。中国の対外純資産は日本の半分程度に相当し、対外投資規模の拡大には、中国はまだかなり長い道を歩んでいかねばならないということだ。

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