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中国高速鉄道、海外「第一弾」はどう実現したのか
2014年 11月 7日14:59 / 提供:

 メキシコ初の高速鉄道建設プロジェクトの競争入札結果が今週、発表された。中国鉄道建設股份有限公司(以下、「中国鉄道建設」)をはじめとするコンソーシアムが首都メキシコシティーとメキシコ第3の都市、ケレタロ市を結ぶ高速鉄道路線を落札した。このプロジェクトは、中国高速鉄道の一連の技術を採用するため、中国高速鉄道の真の意味での「海外進出」第一弾と受け止められている。

【十分な準備】

 メキシコ史上最大のインフラプロジェクトとして、メキシコ政府が初の高速鉄道建設の入札公告を行った直後から、世界の大手高速鉄道建設事業者が競い合った。 中国鉄道建設国際グループ有限公司の応爾強副総経理は4日、新華社記者の特別取材を受けた際に、世界最大の鉄道建設請負業者の一つである中国鉄道建設は、 世界各地の鉄道情報世界各地の鉄道情報、特に高速鉄道関連情報に対して高い関心を持っていると述べた。

【試練を経る】

 3日、競争入札結果を発表したニュース発表会で、メキシコのジェラルド·ルイス·エスパルザ通信・運輸大臣は、高速鉄道プロジェクト全体の競争入札プロセスは完全に公開・透明化されており、合法的だと強調した。 応爾強副総経理は次のように説明した。メキシコは非常に厳重な開札プロセスを実施しており、多方面の鑑定士、弁護士などがその場で開札し、目を通した。「審査の全プロセスにおいて、運輸省にしても、監督管理機関にしても、我々に対して大変、客観的な判断を下した。」

【優位性を発揮する】

 メキシコシティーとケレタロを結ぶ高速鉄道路線は、中国企業が初めて海外で設計して建設を請け負い、中国基準と装備を完全に採用した時速300キロの高速鉄道で、列車制御システムなどのコア技術はすべて中国高速鉄道の一連の技術を導入する。2008年に中国で初の高速鉄道を運営して以降、インフラ、装備の研究開発にしても、運営距離にしても、中国高速鉄道はいずれも世界トップクラスに位置し、中国企業も豊富な経験と技術を蓄積している。

【協力のモデル】

 中国鉄道建設が事前に公表した公告に基づき、中国鉄道建設と中国南車股份有限公司及びメキシコ現地企業4社で構成される企業連合体が共同で応札した。今後の設計と施工では、中国側とメキシコ側の企業が継続的に緊密な協力を展開する。 もう一方で、メキシコ現地企業がインフラに関して十分な実力を備え、且つ法律規定をより熟知していることを考慮し、大量の労務集約型工程を現地提携パートナーに委託する。 また、メキシコの法律は外国籍労働者に一定の制限を設けているため、施工ではより多くの現地労働者に依存する必要があり、中国鉄道建設は作業員の募集、研修、相互協力などについて十分に検討している。

(新華網日本語)

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