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<APEC>どんな会議があるの?
2014年 11月 3日13:50 / 提供:中国国際放送局日本語放送

 アジア太平洋経済協力会議(APEC)は非公式首脳会議、閣僚会議、高級実務者会合、委員会と作業部会、事務局という5つのレベルの運営メカニズムで構成される。高級実務者会合、閣僚会議、非公式首脳会議が順に開催され、会議の重要性も次第に増し、非公式首脳会議はAPECの一連の会合においてピークと言える。

① 非公式首脳会議

 APECは1989年に発足したが、初のAPEC非公式首脳会議はクリントン元米大統領の提唱によって、1993年11月に米国のシアトルで開催された。その後は年に1回行われ、ほとんどが毎年の11月に開催される。今年は11月10日と11日の両日にわたって北京で開催される。

 APEC非公式首脳会議に出席する各国·地域の指導者の衣装はメディアと人々の注目を集めている。いつもの正装と違って、「非公式」な衣装はカジュアルな一面を見せる。また、ホスト国が会議に出席する各国·地域の指導者にカジュアルな衣装を提供するようになったのは、1994年のインドネシア·ボゴール会議からだ。今年のAPEC北京会議に各国·地域の指導者がどんな姿を見せるのか、非常に楽しみだ。

② 閣僚会議

 初のAPEC閣僚会議は1989年11月オーストラリアの首都キャンベラで開催された。その後は毎年1回行われている。

 閣僚会議の主な役割は、非公式首脳会議開催のための先行準備を行うこと、首脳会議で合意に達した共通認識を実施し、地域内の重要な経済問題について討議し、APECの協力の方向性と内容を決定することである。

 閣僚会議は各参加国·地域の外相(中国香港と中国台北を除く)と商務相あるいは財務相(中国香港と中国台北も代表を派遣)が出席し行われる。今年の閣僚会議は11月7日と8日に開催される。

 閣僚会議と並行して、定期的または不定期に、教育、エネルギー、環境、財政、中小企業、電信、観光、貿易などの分野に及ぶ一連の各分野の大臣会合が開かれる。各大臣会合は非公式首脳会議に提案を出す権限がある。

 今年のAPEC財政大臣会合は10月下旬北京で閉幕し、アジアインフラ施設投資銀行の設立に合意した。また、中小企業大臣会合と観光大臣会合は9月にそれぞれ南京とマカオで開催された。

③ 高級実務者会合

 APECの高級実務者会合は、各参加国·地域の指定した高級実務者が出席して、毎年3、4回開催される。高級実務者会合の主要任務は首脳会議と閣僚会議が定めた各事項を実施し、次回の首脳会議と閣僚会議の準備をすることだ。

 今年の高級実務者会合はこれまで寧波、青島、北京の計3回開催され、今年最後の高級実務者会合は11月5日と6日の両日に北京で開催される。

④ その他

 5つのレベルの運営メカニズムのほか、APECにはAPECビジネス諮問委員会(ABAC)という常設機関がある。ビジネス界がAPEC協力の主要ルートとして、毎年会議を4回開催し、APEC·CEOサミットを1回開催する。

 今年のAPEC·CEOサミットと「ABAC委員とAPEC首脳の対話」は11月9日と10日に行われる。1500人余りのアジア太平洋地区のビジネス界のリーダーと有名な学者が参加し、そこでは中国の習近平国家主席も出席し、重要な談話を発表する予定だ。

 また、今年のAPECでは、8日に習主席がバングラディシュ、パキスタン、ミャンマー、カンボジア、ラオス、タジキスタン、モンゴルの国家元首や政府首脳、国連アジア太平洋経済社会委員会、上海協力機構(SCO)の代表が出席する相互連結の強化に関するパートナーシップの対話会を開く予定だ。さらに、APEC期間中、会議に出席する各国·地域の指導者は多くの二国(または地域)間会議を行うという。

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