中国の劉暁明·駐イギリス大使はこのほど、イギリス議会が出版する雑誌『議会』のインタビューに、「中国企業はイギリスの原子力と高速鉄道の建設プロジェクトに積極的に参加している。両国の関係部門が『中英政府間の民用原子力協力の強化に関する覚書』と『鉄道交通分野の協力覚書』に調印し、協力の政策面の枠組みを定めた。両国の関係部門と企業は早く成果を収めるため、積極的な交渉を行っている」と答えました。

　貿易の実情について、劉大使は「2014年は第1四半期から第3四半期までに、両国の貿易総額が595億ドルに達し、前年同期比で20.2％増えた。イギリスは中国にとって主要な海外投資先の一つである。2014年上半期、中国のイギリスに対する投資と買収金額は50億ドルを超え、投資分野は貿易、輸送、電信などの伝統的分野から、ハイエンド製造業、インフラ施設、ブランド構築、研究開発センター、ホテル用不動産などの分野へと変わりつつある」と紹介しました。

　両国関係について、劉大使は「安定した良好な関係を発展させることが中国の方針であり、両国国民の共通の願いでもあり、またイギリス与党と野党の共通認識でもある。このため、来年予定のイギリス総選挙の結果にかかわらず、両国関係発展の勢いは変わらない」と話しています。