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海外メディア 中国中央銀行の金利引き下げを注目
2015年 3月 5日15:08 / 提供:新華網日本語

 【新華社北京3月5日】28日、中国人民銀行(中央銀行)は貸出および預金の基準金利を25ベーシスポイント(bp)引き下げると発表した。3月1日から実施する。

 フランス通信社(AFP)の報道によると、Capital Economicsマクロ相談会社のアジア首席エコノミストのマーク·ウィリアムズが金利を引き下げるのは「比較的に大型の企業を助けるのが主要目的であろう」と述べた。

 ロイターも2月28日の報道で、上海シェンイン·ワングオ証券会社の李慧勇エコノミストはデフレ—ションが一番大事な問題で、絶えず量的緩和政策(預金の基準金利を引き下げる)こそがデフレ—ションの悪性循環を緩和できるだろうと見なしていると伝えている。

 世界大型企業研究会社の北京駐在エコノミストのアンドリュー·ポークも投資を刺激するのが今回金利引き下げの主要な目的ではないとの見解を示した。アンドリュー·ポークから見ると、現在多くの中国企業は負債の負担が重く、こんな企業に比較的に低い利子で再融資させ、もっと多くの現金をそれらの企業に投入することも一つの方法であろう。

 また日本メディアの報道では、ほとんどのエコノミストは預金や基準金利の追加利下げを予測しているとの見解を示していると伝えている。

 ウエストパック銀行の為替ストラテジストStrategist Jonathan Cavenagh氏は中国人民銀行金利の削減が、米ドル/人民元/オフショア人民元の上昇を促すことになるであろうと語り、「金利削減は、慎重な金融政策から回避するものではないと示唆した…が、GDPを通常目標に押し上げるため、さらなる金利引き下げを考慮している」と指摘していた。

 日本の3大メガバンクの1つであるみずほ銀行のセキュリティーズアジアのアジア担当チーフエコノミストの沈建光氏(香港在勤)も「2回の利下げを受けて資金調達コストはかなり効果的に下がるだろうが、一段の利下げが依然必要だ」と指摘、4月に追加利下げすると予想した。 

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