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ニュース分析:オバマ大統領のポーランド訪問の趣旨は中・東欧に対する影響力の強化にある
2014年 6月 5日9:47 / 提供:新華網日本語

 米国のオバマ大統領は3日ワルシャワに到着しポーランドに対する2日間の訪問を行う。オバマ大統領は米国のポーランドや他の東欧の同盟国に対する安全承諾を重ねて言明し、また米国による欧州での軍事的存在を拡大する計画を表明した。

 ポーランドはオバマ大統領の今回の欧州の訪問における最初の訪問地だ。それ以後、オバマはベルギーを訪問する際主要7カ国首脳会議(G7サミット)に参加し、およびフランスを訪問しノルマンディー上陸作戦の70周年記念活動に出席する。アナリストは、オバマ大統領が最初の訪問地にポーランドを選んだことには、その意図が3つあるとみなしている。

 まずポーランドのコモロフスキ大統領の招待を受け、ワルシャワで行われる中?東欧諸国首脳会議に出席し、また会議に参加する関連諸国の指導者17人と会談する。ポーランドの専門家は、オバマ大統領の今回の訪問の趣旨は米国と中・東欧諸国間の協力を強化し、米国の当地域への影響力を強化することにあるとみなしている。オバマ大統領は会談後の記者会見で、中・東欧諸国間は団結すべきで、欧州と米国も団結すべきだと表明した。

 オバマ大統領は、米国は欧州での軍事配置の拡大、同盟国間との軍事演習の増加を計画していると表明した。

 それ以外に、オバマはワルシャワでNATO(北大西洋条約機構)加盟国に軍事経費の向上を呼びかけ、現在いくつかの少数の国の軍事費のみが国内総生産(GDP)2%のレベルに達していると語った。

 第二に、ポーランドとの同盟国関係を深化すること。ポーランドの指導者の言い方に基づくと、ポーランドと米国の関係は特殊な関係だという。オバマ大統領の訪問はその意図が双方の政治、経済、技術特に軍事分野における協力の強化や、米国の当地域での軍事的存在の強固にある。軍事協力はオバマ大統領による今回の訪問の重点的な議題の一つだ。

 第三に、ウクライナ情勢を討論し、ウクライナ危機の解決策を協議すること。オバマ大統領の今回訪問の意図は、ポーランドがウクライナ危機を解決する方面で発揮した役割を支援することにある。オバマ大統領はロシアとウクライナ政府に対話の実施を促し、またロシア側がウクライナの安定的危害を及ぼす措置をとり続ければ、西側はロシアに対する制裁を増やすだろうと表明した。オバマ大統領はまた、米ロが信頼を再建するには「時間が必要」だとも表明している。

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