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プーチン大統領、対中交流の拡大はロシア外交政策の優先方向だと語り
2014年 5月 20日13:25 / 提供:新華網日本語

 ロシアのプーチン大統領は先日、中国はロシアの信頼できる友人で、中国との交流拡大は、疑いの余地なくロシアの外交政策の優先方向だと表明した。

 中国の習近平国家主席の招待に応じて、プーチン大統領は20日から21日にかけて中国に対する公式訪問を行い、また上海で開催されるアジア相互協力と信頼施策会議(CICA)第四回サミットに出席する。プーチン大統領は訪中前夜に中国メディアの共同取材に応じた際、上述の表明を行ったのだ。

 プーチン大統領は、現在、ロ中の協力は全面的戦略協力パートナーシップの新たな段階に入り、「私がこのような協力を、両国の悠久の交流史における最良な協力と称しても、過言ではありません」と語った。訪問中、両国の元首は今までの達成した協議の実行状況を振り返り、またいくつかの今後の新たな目標を確認する。プーチン大統領は、習近平主席と間もなく行われる会談では、二国間の各分野における協力を一層強化し、両国の国際舞台での相互協調を深化するために、強大なエネルギーを注ぎ込んでゆくと語った。

 プーチン大統領はこのように語った。ロシアと中国は国際舞台で成功裏に協力し続け、国際問題の解決と危機解消の方面で緊密に協調的な行動を行ってきた。両国が世界と地域の主な問題に対して持つ立場は近いか完全に一致している。双方はいずれも一層の深化、協力を望んでいる。経済、科学やハイテク分野での協力強化は、現段階で双方が共に努力してゆく優先方向だろう。

 両国の経済貿易協力に話が及ぶと、プーチン大統領はこのように語った。グローバル経済の動揺の背景の下、ロ中両国が互恵的な経済貿易関係を強化し、相互投資を増加させることは極めて重要な意義を備えている。これは両国の社会経済発展を促 進する重要な要因であるだけでなく、同時にグローバル市場全体の安定維持に対して行われた貢献でもある。

 両国の人文協力に話が及ぶと、プーチン大統領はこのように語った。現在、両国関係のレベルは前代未聞な高さにまで達している。両国の実施する国家年、言語年や観光年などの大型プロジェクトは、この方面で莫大な役割を発揮し、両国の数百万人の民衆がこれらのプロジェクトに参与している。

 両国は2014年から2015年にかけて「ロ中青年友好交流年」の開催を計画しており、現在関連の活動はすでにスタートしている。プーチン大統領は、ロシアと中国の青年は互いの国の歴史、文化および両国人民の伝統に対する興味がだんだん大きくなっていて、「これは一つの客観的なプロセスで、私たちは全力で支持し続けてゆきます」と語った。

 プーチン大統領は、4年前、第2次世界大戦終結65周年をお祝いした際、ロシアと中国が共同声明を発表した。第二次世界戦争の結論の修正は受け入れられず、その結果はきわめて危険だと双方は一致してみなしていると語った。プーチン大統領はこのように紹介した。来年両国は二国間と上海協力機構(SCO)の枠組みの中の形式で、一連の反ファシズム勝利70周年を祝う合同イベントを開催する予定で、「私たちはまた歴史を改ざんし、ファシスト分子およびその共犯者を美化し、英雄の解放者勲功と名声に泥を塗る企みを引き続き阻止してゆきます。」

 間もなく上海で開催されるCICAサミットに話が及ぶと、プーチン大統領はこのように語った。ロシアと中国はアジア?太平洋地域で新たな安全と持続可能な発展構造の構築を一貫して積極的に推進している。この構造の基礎は平等で、国際法を尊重し、安全分割不可、武力或いは武力による威嚇の不使用という原則に基づいて構築されるべきだ。今日、この任務はだんだんと差し迫ったものになっている。間もなく開催されるアジア相互協力と信頼施策会議は、この任務の解決推進に役立つだろう。

 プーチン大統領は、CICAは一つの効果的な協力メカニズムだ。当地域のたとえば安全、新たな挑戦や新脅迫、経済、生態および人文協力などの重要な分野での仕事が、その枠組みの中で順調な展開を得ることができるだろうと語った。プーチン大統領は、ロシアがCICAの活動に一貫して積極的に参与することを強調した。

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