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オバマ大統領、チベット独立を支持しないと表明
2014年 2月 24日10:10 / 提供:中国国際放送局日本語放送

 米国のオバマ大統領は21日、中国側の強い反発を無視してダライ・ラマと会談したが、「チベットは中国の一部分であり、米国はチベットの独立は支持しない」と表明した。

 会談が行われたのは、米大統領が私的な会合に使うホワイトハウスの「地図の間」で、報道陣への公開もなかった。

 ホワイトハウスがその後に発表した声明によると、オバマ大統領は会談で、チベット固有の宗教、文化、言語と伝統の保護及び人権保護を強く支持し、また中国政府がダライ・ラマと対話を通じて長い間に続いてきた意見の食い違いを解決するよう望むと強調したということだ。

 これを受け、中国外務省の秦剛報道官は21日記者のインタビューに対し、「オバマ大統領とダライ・ラマが会談した後、中国外務省の張業遂外務次官は北京駐在の米国臨時代理大使を緊急に呼び出し、この誤った行動を取った米国に強く抗議した」と述べた。

 また、秦報道官は「チベットは中国領土の分割できない一部分である。チベットの問題は中国の内政であり、如何なる国もこれに干渉する権限を持っていない。ダライ・ラマは長年にわたって宗教を旗印に掲げて中国分裂活動を企んでいる政治亡命者だ。米国がダライ・ラマの訪問や米大統領との会談を受け入れたことは、中国内政への干渉で、『チベットは中国の一部分であり、チベット独立を支持しない』という米政府の約束に背いているだけでなく中米関係をひどく損なった。中国側はこれに強い憤慨を覚え、断固反対する」と語った。

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