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習近平副主席 バイデン米副大統領と会談
2011年 8月 19日11:15 / 提供:新華網日本語

習近平国家副主席と米国のバイデン副大統領

 【新華社北京8月19日】中国の習近平国家副主席は18日午前、北京の人民大会堂で米国のバイデン副大統領と会談した。双方は二国間関係および共に関心を寄せる国際的、地域的問題について突っ込んだ意見交換を行い、新たな情勢の下、中米はより幅広く利益を共にし、より重要な共同の責任を負っており、協力の一層の強化が両国人民と世界人民の共通の期待であり、双方は共に努力し、中米の協力パートナーシップを発展させなければならないと強調した。

 習副主席は次のように強調した。40年前、中米の先輩指導者は小さな球(卓球のボール)で大きな球(地球)を動かし、中米関係改善・発展の歴史的一章を開いた。今年1月、胡錦涛主席の訪米成功で中米関係は相互尊重、互恵・ウィンウィン(共に勝者になる)の協力パートナーシップを築く新たな段階に入った。複雑に目まぐるしく変化する世界に直面し、協力が双方の唯一の正しい選択である。中国は中米関係を一貫して重視しており、米国と共に努力し、協力パートナーシップの発展を推進することを願っている。

 バイデン副大統領は中国の悠久の歴史と世界に対する貢献に非常に敬服していると同時に、また改革?開放以来の大きな成果に祝意を表した。そして次のように述べた。米中両国の国民は友好的感情を持っている。米国は中国の持続的、安定的発展を歓迎し、中国との緊密で力強く、末永い友好関係の樹立に力を尽くしている。米中がそうした関係を築くことが正しい選択であることを歴史が証明するだろう。

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 習副主席は中米の協力パートナーシップを一層発展させることについて4項目の提案を行った。

 第1、協力パートナーシップの大方向をしっかりつかみ、揺るがせない。中米は歴史的背景、社会制度、発展レベルが異なるが、共通の利益が意見の相違を大きく上回っており、和すれば共に利があり、闘えば傷つく。双方は相手の発展を客観的、理性的に見て、相手の戦略的意図を正しく判断し、中米の戦略的相互信頼を増進すべきである。ハイレベル交流の戦略的相互信頼増進をけん引する役割を十分生かし、協調・協力を引き続き強化し、20カ国・地域グループ(G20)、アジア太平洋経済協力会議(APEC)、東アジア?サミットなど多国間の場での両国指導者の会談の成功を確保する。中米の戦略・経済対話、人文交流ハイレベル協議、商業貿易合同委員会などの仕組みや戦略的安全保障対話、アジア太平洋問題協議など新たな場を一段と生かし、発展させる。尊重、相互信頼、対等、互恵の精神に確実に基づき、引き続き両軍の交流・協力を拡大する。政党、地方、民間の交流を推進し、信頼増進、協力促進の総合的効果を十分発揮させる。

 第2、全面的互恵の中米経済パートナーシップを深める。最近、国際金融市場の動揺が激しく、世界経済の成長が厳しい挑戦(試練)に直面しており、中米は世界最大の二つの経済体として、マクロ経済政策の協調を強め、市場の自信を共同で高める責任があり、G20などの仕組みを通じ世界の経済ガバナンスを改善し、世界経済の落ち着いた力強い回復をはかる。中米は共に経済発展パターンを転換し、経済構造を調整しており、これは両国に得がたい協力のチャンスをもたらしている。  

 第3、互いの核心の利益を尊重することが中米関係の健全かつ安定した発展を確保するカギである。中国人民は自主的に選んだ発展の道と政治制度を大切にし、国家主権と領土保全を大切にしている。台湾、チベット問題は中国の核心の利益にかかわり、13億中国人民の民族感情にかかわるもので、慎重かつ適切に処理し、中米関係が阻害され、損なわれるのを避けなければならない。  

 第4、中米のグローバル?パートナー協力を一層強化する。中国は米国と共に引き続き、さまざまな世界的、地域的挑戦に共同で対応し、意思疎通と協調を続け、強め、責任ある建設的な大国としての役割を共に果たすことを願っている。双方はアジア太平洋の問題で対話と協力を強化し、中米のアジア太平洋における好ましい相互作用と互恵・ウィンウィンの構造を一層構築しなければならない。

 バイデン副大統領は両国関係を一層発展させることに関する習副主席の意見に賛同するとともに次のように述べた。戦略的相互信頼が米中関係の末永い、安定的発展のカギであり、双方は接触を増やし、相互理解と戦略的相互信頼を増進し、戦略的判断ミスを回避しなければならない。米中の協力は世界経済の安定にとって非常に重要で、米国は中国の経済成長維持を歓迎する。中国とともに努力し、世界経済の安定成長を確保することを願っている。米国は台湾、チベット問題が中国の核心の利益であることを十分理解しており、引き続き一つの中国の政策を堅持し、「台湾独立」を支持せず、チベットが中華人民共和国の不可分の一部であることを完全に認める。中国との協力を強化し、地域紛争や世界的問題を適切に処理し、地域と世界の平和・安定をはかることを願っている。  

 会談に先立ち、習副主席は人民大会堂北ホールで歓迎式を行った。式には陳昌智全国人民代表大会(全人代)常務委副委員長、董建華人民政治協商会議(政協)全国委副主席、楊潔チ(竹かんむり+褫のつくり)外相、謝旭人財政相、張業遂駐米大使が出席した。

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