南米チリの鉱山で起きた落盤事故で地下に閉じ込められた３３人の作業員の救出は、最後の１人が、１３日午後１０時（日本時間１４日午前１０時）前、救出された。ことし８月５日の事故発生から７０日間、長期間の地下での生活を強いられた作業員全員が救出された。

　救出は縦穴を通じて直径５６センチ、高さ４メートルの鋼鉄製のカプセルを地下に降ろし、作業員を引き上げる方法で行われた。

　救出作業は当初、４８時間かかるとみられていたが、予想より速いペースで進み、約２２時間で終わった。

　最後に救出された作業員は地上に引き上げられた際、拍手と歓声に包まれた。３３人は現場で簡単な健康診断を受けたあと、５０キロほど離れたコピアポ市内の病院にヘリコプターで運ばれ、数日間入院して詳しい健康診断を受けることになっている。

（編集：章坤良　写真：中新社）