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鳥インフルエンザの予防制御、国際社会共通の努力が不可欠
2007年 11月 15日8:53 / 提供:

 農業部副部長の牛盾氏は13日、当面、鳥インフルエンザ疫病の発病国家・地域と発病数が総体的に減少してきたが、しかし、所によって疫病情勢は深刻である現状に対し、国際社会が団結して共同で対応し、鳥インフルエンザの予防制御に力を入れ、家禽業の健全な発展を保障、大衆の健康安全を守ると指摘した。

 同氏は北京で開催されたアジア欧州会合鳥インフルエンザ予防制御シンポジウムでこう述べた。同会議はアジア欧州国家の鳥インフルエンザ予防制御協力メカニズムを検討、各国の経済投入の増加、科学技術協力の緊密化をアピールし、高病原性鳥インフルエンザの重大な動物疫病を有効に予防、撲滅するところにねらいがある。  

 同氏によると、中国政府は鳥インフルエンザ予防制御の国際協力を高度に重視し、一連の国際会議を積極的に開催したり、参与したりし、周辺国家に力の及ぶ限りで鳥インフルエンザ予防制御用資金、物資、技術援助を提供するほかに、タイムリーに世界保健機関に23株の鳥インフルエンザウイルスを提供し、鳥インフルエンザウイルス株の遺伝子序列を発布した。  国連鳥インフルエンザ対策上級調整官のデービッド・ナバロ氏はシンポジウムで疫病の拡散が国境の制限を受けない上、ヒトがそれに気がつかない情況のもとで勃発しかねないため、各国も共同で責任を担い、予防制御措置に共通の認識を達成し、全面的かつ系統的に鳥インフルエンザの予防制御協力を展開するという。  

 これまでに全世界の60カ国・地域で鳥インフルエンザが発生したことがある。世界保健機関の11月5日の最新統計によると、03年からこれまでに全世界で確認されたヒトのH5N1鳥インフルエンザウイルス感染件数は334件、死亡人数は205 人。