ロシア外務省のルカシェビッチ報道官は11日、「ロシアは、ウクライナのポロシェンコ大統領がロシアとの国境を閉鎖するとした声明に対する疑惑が解けない。ウクライナ政府側がこれについて説明するよう希望する」と述べました。

　ルカシェビッチ報道官は同日の記者会見で、「ロシアとウクライナの国境でロシア側は正常に機能している。ロシアの決定に基づいて、欧州安全保障協力機構（OSCE）のオブザーバーはロシア側の国境「グコボ」と「ドネツク」で監督を実施することを許可されている。ロシア側はオブザーバーたちが正常に活動を行うために必要な条件を提供している」と述べました。

　「ロシアがウクライナから撤兵しなければならない」というポロシェンコ大統領の声明について、ルカシェヴィッチ報道官は「今までウクライナ国内にロシア軍を配置したことは一度もなく、撤兵問題など問題外である」と述べました。

　これに先たち、ロシアのウシャコフ大統領補佐官も、「ロシアは、今週中にベラルーシの首都ミンスクでウクライナ問題に関する連絡グループ会議を開くことを希望する」と語りました。