中国の習近平国家主席は17日、オーストラリアのキャンベラで、アボット首相と会談しました。

　習主席は「要請に応じ、オーストラリア北部の開発プロジェクトに積極的に参与したい。中国企業に引き続き、公平な環境を提供してほしい」と述べました。また、オーストラリア政府が2015年から中国で実施する学生交流強化の「新コロンボ計画」を歓迎しました。さらに、両国の省と州の長官交流協力メカニズムの構築を支持するとともに、司法や法執行、腐敗官僚摘発などでの協力を強化したい考えを強調しました。

　アボット首相は「中国企業がオーストラリアでの資源開発や高速鉄道、港などのインフラ整備に投資し、参加することを歓迎する」と述べました。また、中国国民のビザの簡素化や防衛、司法協力の強化を表明し、「アジアインフラ投資銀行への加入を積極的に検討したい」と話しました。会談後、習主席とアボット首相は、貿易、エネルギー、インフラ、教育、気候変動対応、観光などの協力協定の調印式に出席しました。

　また、両首脳は同日、第4回中国オーストラリアCEO円卓会議に出席し、キャンベラの「北京ガーデン」、シドニーの「中国文化センター」などの除幕式に立ち会いました。（鵬、山下）国際·交流へ