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韓国で急速な高齢化、ビジネスターゲットは「独身貴族」に
2014年 11月 1日10:00 / 提供:新華網日本語

 

   2014年10月30日、ロイターによると、韓国では高齢化に伴い、洗濯機、包装食品、ペット用品などの消費財メーカーは「独身貴族」にターゲットを絞っている。

   韓国の消費者の需要は停滞し、影響は経済全体に及んでいる中で、「独身貴族」の消費が注目を集めている。彼らは往々にして食品やその他の商品に多くのお金を使う。ある34歳の独身男性は「既婚の友達と比べて、私は食品やショッピングや趣味に使うお金が多い」と話す。

   韓国は高齢化が顕著で、晩婚や結婚しない若者が増えている。韓国男性の平均初婚年齢は、1990年は男性が27.8歳、女性が24.8歳だったが、昨年には男性が32.2歳、女性が29.6歳に上昇した。

   韓国統計局のデータによると、2012年の単身世帯の全体に占める割合は25.3%で、2035年には34.3%まで上がると予想されている。英調査会社ユーロモニターによると、韓国の人口構造の変化は近年の日本の状況に似ている。2011年の日本の単身世帯の割合は31.5%で、10年前は27.9%だった。

   韓国産業経済貿易研究所は、単身世帯の消費能力は2020年までに1130億ドル(12兆3542億円)になると予測している。これは2010年の2倍の数字である。

   LGエレクトロニクスと大宇電子は昨年から積極的に単身世帯に重点を置き、小型洗濯機、自動掃除ロボットなどの家電を発売している。

   また、韓国農協研究所の報告によると、ペット産業も日々盛んになっている。独身者はペットの猫や犬を家族とみなし、ペットのためにはお金を惜しまないからだ。韓国ペット産業の規模は、2013年に1兆ウォン(1000億円)で、2020年には6兆ウォン(6000億円)になるとされている。

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