イランのザリフ外相は現地時間28日、イランと欧州連合（EU）双方はハイレベル対話メカニズムを再開させることで合意したと発表しました。

　イランテレビ局の報道によりますと、ザリフ外相は、同日イランを訪れたEUのモゲリーニ外交安全保障上級代表と会談した後、共同記者会見で双方の合意内容を明らかにしました。また、ザリフ外相は「モゲリーニ上級代表の今回の訪問は、イランとEU間の関係が新たな段階に突入したことを象徴している。双方は近いうちに長年停滞していたハイレベル対話のメカニズムを再開させることで合意した」と述べたということです。

　ザリフ外相は「双方は、まず次官級対話を再開させ、徐々に閣僚級対話を目指す。協力の範囲はエネルギー、交通、貿易、環境、人権、麻薬の取締りなどの分野に及ぶ」としました。

　イラン核協議で召集役を務めたEUは、核協議で重要な役割を果たしてきました。モゲリーニ上級代表は、「イラン核問題で最終合意に達したことは、歴史的な出来事であり、国際社会が外交手段を通じて紛争を解決できることの象徴であり、他の国際問題の解決の模範となった」と話しました。（