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イラン核協議、包括的協定達成に向けラストスパート
2015年 7月 10日14:46 / 提供:中国国際放送局

 イラン核協議の関係各国は9日、イラン核問題の包括的解決を目指す協定達成に向け、努力を続けている。関係筋によると、各国は関連協議と付属文書の内容について異存はないものの、イランへの武器禁輸をめぐる行き詰まった状況の打開が引き続き求められている。

 ウファにいるロシアのラブロフ外相は記者会見で、「テロ組織ISの取締りにおけるイランの果たす役割を考えれば、、国際社会の対イラン制裁措置で先に撤廃するのはイランへの武器禁輸だと思う」と主張した。

 アメリカのケリー国務長官は9日、中国の王毅外相との電話会談で、イラン核協議の最新状況を伝え、中国側が協議プロセスにおける重要な役割を賞賛し、協議の最終段階で焦点となる問題をめぐって王毅外相と意見を交換した。王外相は「中国はイラン核協議の建設的な参加者で、協議が収めた新しい進展を喜ばしく感じている。今後も各国と共にいち早く協定に合意できるよう望んでいる」と話した。

 なお、ロシアからの最新情報によりますと、ロシアのプーチン大統領は9日、ウファでイランのロウハニ大統領と会談した際、イランの核協議には積極的な進展が見られたとし、各国がいち早く必要な妥協に合意するよう呼びかけた。

 ケリー米国務長官も9日ウィーンで、「イラン核協議の包括的な解決をめぐった協議は進展を収めたものの、一部の手の焼く問題は依然として解決されていない。各国は引き続き協議を続けるが、協議には終わりがないということはない」と強調した。

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