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習主席が上海で潘基文国連事務総長と会見(写真)
2014年 5月 20日10:00 / 提供:新華網日本語

 中国の習近平国家主席は19日、上海で国連の潘基文事務総長と会見した。

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  習近平主席は次のように表明した。来年は世界反ファシズム戦争と中国人民抗日戦争の勝利70周年で、また国連創設70周年でもある。国際社会はこの重要な契機を生かし、多国主義に対する約束をあらためて確認し、国連憲章の趣旨と原則を守り、国連の役割強化に尽力しなければならない。

  習近平主席は、国際社会は共に努力して世界の平和と発展を促すべきであるとし、次のように提案した。1、衝突を政治的に解決する方向を堅持する。世界中でホットな問題が少なくなく、あちこちで起き、収まることがない。これらの問題を解決するには理にかなった適切な方法をとるべきで、一方的に圧力をかけても解決できないし、外部からの武力干渉は解決を一層難しくする。政治解決が唯一の道である。国連はこの方針を高く掲げなければならない。2、共同の発展の目標実現を堅持する。国連は政治面、道義面の優位性を生かし、全体を調整する役割を果たし、ポスト2015年開発アジェンダを策定し、貧困撲滅を中核とし、持続可能な発展を実現しなければならない。中国は今年9月に開かれる国連気候変動サミットの成功を希望している。3、国連は国際問題でリード役を堅持する。対テロ問題で国連は大いに力を発揮し、是非の基準を明確にし、国際社会がいかなる形のテロも断固取り締まるよう促さなければならない。インターネットの問題で国連は中心のパイプとしての役割を果たし、ルール、主権、透明性を重んじ、各国の情報セキュリティーに対する関心を尊重し、共同のガバナンスを実現しなければならない。中国は引き続き国連のネットセキュリティーに関する活動を断固支持する。

  潘基文事務総長は次のように述べた。国連は中国が多国主義に断固尽力し、国連の活動に積極的に参加し、世界の平和、安定、発展を促進するため重要な貢献をしていることに感謝している。事実が証明しているように、中国は国連の力強い協力パートナーである。中国が主催するアジア相互協力信頼醸成措置会議(CICA)はアジア各国が相互信頼と協力を増進し、安全保障面の脅威と挑戦(試練)に有効に対応するよう力強く促すものになるだろう。

  双方はまた朝鮮半島情勢、ウクライナ、シリア、気候変動などの問題についても意見を交換し、習近平主席は中国の立場を述べた。