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〈防空識別圏〉現実味を帯びる「中米開戦」
2013年 11月 29日9:24 / 提供:新華経済

 中国紙・環球時報は28日、中国の防空識別圏設定で、日本の軍事ジャーナリストが「中国は『虎の尾』を踏んだ」との見方を示していると報じた。

 日本の軍事ジャーナリストは、中国が防空識別圏を設定したのは「大きな失敗だった」と指摘する。そこには、米軍が射爆場で使っている島も含まれており、自衛隊機は性急に判断することはないが、訓練中の米軍機はロックオンされたら必ず反撃するというもの。「中国は対日強硬路線を打ち出すことで、自国民に広がる政権批判をかわそうとしたのだろうが、その結果、米軍にケンカを売ってしまった」としている。

 中国は「虎の尾」を踏んだことになり、こうなると「日中開戦」より「米中開戦」のほうが現実味を帯びてくる、との見方を示している。

 また、韓国紙・ソウル新聞は27日、「アジア回帰路線を打ち出した米国と、海洋大国への夢を膨らませる中国はそのうち一触即発状態に向かうのでは?」と報道。韓国紙・国民日報も27日、中国と米国は軍事対立に突入し、6月に両国が結んだ協力関係は「恐らく路線変更される」と報じた。

 一方、日本の読売新聞は防衛省関係者の話として、「中国の偵察機とみられる航空機がB52から距離を置いて飛行していたが、接近してくることはなかった」と報道。産経新聞は「中国側から2機に対する呼びかけや戦闘機の緊急発進(スクランブル)はなかった」「米国の姿勢と日米同盟の強固さを誇示する明確な示威行動であり、中国を強く牽制するものだ」と報じている。