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日中友好に尽くしたい=女優の栗原小巻さん
2013年 6月 17日9:42 / 提供:

 第16回上海国際映画祭の一環として「日本映画週間」の開幕式が16日午後上海影城で開かれた。開幕式には、中国で高倉健と並んでよく知られる女優の栗原小巻さんや映画「東京家族」および映画「カラカラ」の工藤夕貴女優らもゲストとして出席した。

  栗原さんは、「真の文化交流は、嵐の中でも消えることはありません。心と心の交流、信頼は、意思の力で、より強くなると確信しています」と挨拶した。

 また、「映画を愛するすべての皆様とともに、日中友好が、前進することを願って、日中友好に尽くしたいと思っています」と表明した。  

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開幕式で挨拶する女優の栗原小巻さん

 その後、「東京家族」が上映されて、上海の観衆を魅了した。「東京家族」は山田洋次81本目の監督作。映画監督生活50周年を機に、名匠・小津安二郎の「東京物語」(1953)にオマージュをささげた家族ドラマ。

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開幕式に登壇した日本の子供たち

 2012年5月、瀬戸内海の小島で暮らす平山周吉と妻のとみこは、子供たちに会うために東京へやって きた。郊外で開業医を営む長男の幸一の家に、美容院を経営する長女の滋子、舞台美術の仕事をしている次男の昌次も集まり、家族は久しぶりに顔を合わせる。最初は互いを思いやるが、のんびりした生活を送ってきた両親と、都会で生きる子供たちとでは生活のリズムが違いすぎて、少しずつ溝ができていく。そんななか周吉は同郷の友人を訪ね、断っていた酒を飲み過ぎて周囲に迷惑をかけてしまう。一方、とみこは将来が心配な昌次のアパートを訪ね、結婚を約束した紀子を紹介される。翌朝、とみこは上機嫌で幸一の家に戻って来るが、突然倒れてしまう──。

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ゲストとして出席する映画「カラカラ」の工藤夕貴女優ら

 上海国際映画祭は1993年に始まり、国際映画製作者連盟から「世界で最も成長の速い、最も活力ある映画祭」と評価されている。今年は過去最高となる計112カ国・地域から1655作品が参加した。

(章坤良 写真も)

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