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「北方の香港」を目指す大連(下)
2012年 8月 24日13:56 / 提供:
棒すい(木へんに垂)島海水浴場 

 「北方の香港」を目指す大連では、ここ数年にわたり、大連砂浜文化祭、大連国際ファッション祭、大連国際マラソン大会など一連の国際イベントを行ってきた。中では最も人気を集めるのは大連砂浜文化祭だ。

 砂浜文化祭はフリスビー大会、砂の彫刻コンテスト、発見王国「カリビアンフェスティバル」夏休み祝典等イベントの他、砂浜サッカー大会、砂浜運動会、水上カーニバル等のイベントが行われる。黄金海岸で行われる金石灘国際ボディーペイントコンテストは全国初の大型で国内外のアーティスト及び作品が参加するコンテストとなる。「ミス大連」コンテストでは海外選手も招待する。

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棒すい(木へんに垂)島海水浴場 

 そして、大連の海水浴場を言うと、棒すい(木へんに垂)島を切り離すことが出来ないようだ。同島は大連市の東南部海浜路の最東端に位置している。ホテル建築群、海浜浴場、棒すい(木へんに垂)島の三部分からなっている。その中の陸地面積は50ヘクタールである。同島は海岸より2キロぐらいに近い小島で、面積が0.3平方メートルで、形が木の棒に似ているから名前を付けられている説と棒すい(木へんに垂)というのが朝鮮人参の意味、島の形が朝鮮人参に似ているからこの名前が付けられたと美しい伝説が残る。但し、海岸から同島へ泳いでいくと海水の深さは10メートルあり、しかも、同島に近づくと暗流などに要注意!

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前方の島は棒すい(木へんに垂)島

 中国の要人たちの避暑地として知られている。中国中央政府の重要会議もここで開催したりする。本館以外に13棟の別荘があり、毛沢東と周恩来が使った別荘もあり、国賓館として、かつて周恩来総理、トウ小平総書記もよく来ていたという。普通の庶民にとって、棒すい(木へんに垂)島海水浴場の周囲には樹木が生い茂った山がつらなり、海沿いには切り立つ崖があり、優雅で麗しい景色ばかりでなく、たくさんの貝やカニが生息する真っ白な美しい砂浜は、結婚写真撮影の場所としても人気の高いスポットだといえそうだ。

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棒すい(木へんに垂)島ゴルフ場

 そのほか、棒すい(木へんに垂)島ゴルフ場が日本人など海外企業の大連駐在員にとってもってこいの場所といえそうだ。 同ゴルフ場は日本の有名デザイナー梅山昌章氏の設計したもので、コースは全部で9ホール、全長2988ヤード、パー35のゴルフ場。ホテルを背に、東南両面に美しい棒すい(木へんに垂)島の海岸があり、西に進むと大連の有名なツアーコース(濱海路)がある。アップダウンの多いこのゴルフ場は自然があふれ欧米風とアジア風の雰囲気を併せ持つ。日本人スタッフ常駐とキャディーも日本語OKと安心。アメリカから導入したビルゲイツも使用しているゴルフシミュレーションマシーンルームで世界のメジャーゴルフクラブを体験できるとしている。

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大連駅周辺

 大連では、多くの外国企業が進出していることから海外の多様な文化も流入している。特に「食」に関しては、日本人向けの食材がスーパーでも取り扱われているほか、百店舗以上の日本料理店が営業しており、業態もラーメン、お好み焼き、もつ鍋、居酒屋など多岐に渡っている。

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百店舗以上の日本料理店の1軒

 日本国駐瀋陽領事館大連事務の川田勉所長は、「ここは日本料理も美味しく、特に刺身や寿司は中国の都市ではNO.1と言えるでしょう」と大連地元のネットに寄稿した。東京在住の蘇錦さんは、大連をわが故郷と見ており、「海産物が新鮮で美味しい。なにより、30℃を超える日があまりないので、住みやすい街」と暑がりの人には一番魅力な避暑地であるとコメントした。

(章坤良 写真も) 

 

 

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