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新日本フィル中国ツアー2012公演が大連で開演(5)
2012年 8月 21日16:45 / 提供:
公演の大連人民文化倶楽部玄関で

中日文化交流に没頭する大坪健雄氏と関博司氏

 新日本フィルの創立40周年と日中国交正常化40周年を記念して、中国特別演奏会を前に、84人を率いる団長の大坪健雄事務部長と公演のコーデ・ネーター関博司(中国名、関衆)社長が多忙だ。

 大坪氏は新日本フィル事務部長を務めるのが1年足らずで、中国との関係が深そうだ。1984年から大坪氏は北京、上海、杭州、新疆ウイグル自治区の吐魯番(トルファン)、甘粛省の蘭州や敦煌の莫高窟などを初訪問して以来、中国訪問回数が数え切れないほどだ。上海の浦東開発に深い印象を残し、「スピードが速くて、活気のある町」と評価。

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リハーサルの会場でプログラムをチェックする団長の大坪健雄氏

 今回の特別演奏会の入場者に対し、大坪氏は「新日本フィルの、透明で迫力のあるサウンドを、心ゆくまで」と期待している。

  関氏は、在日中国文化芸術交流団、「亜細亜国際交流株式会社」の代表だ。来日前に、中国総政歌劇団楽隊楽団の演奏者だった。日中芸術交流をより深めたいという思いから、1995年に日本で亜細亜国際交流 株式会社を創立した。日本国内では、大連雑技団、南京雑技団、天津雑技団の披露会などを行ったほか、新日本フィルの中国特別演奏会や東京オーケストラの公演などのイベントに取り組んできた。

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リハーサルの会場で中日文化交流の橋渡し役を果たす関博司氏

 今回の特別演奏会について、関氏は、「中日文化交流の橋渡し役を果たすことができて何よりうれしい」と語った。今後の計画について、関氏は、日本で引き続き2011年3月11日に起こった東日本大震災や津波被害地域に寄付活動を展開するほか、9月に、群馬県で日中国交正常化40周年を記念するイベントを実施すると意気込んでいる。

続く

(章坤良 写真も)

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