Home > 特集 > 新年展望  > 「日米欧の患者の治療に役立てば幸い」 =曹Y民主任医師『新年展望』(2)
「日米欧の患者の治療に役立てば幸い」 =曹Y民主任医師『新年展望』(2)
2011年 12月 19日9:18 / 提供:

 今後5年間で、北バンドと五大産業の発展に着目し、港運と金融を特色にする現代サービス業体系の構築に力を入れ、三大機能区の建設を積極的に推進する上海虹口区にとって、日米欧の商社マンも相次いで来ることを想定されており、医療サービスのグレードアップについて、上海市中西医結合病院脈管病(心血管病)主任医師の曹Y民氏(48)に聞いた。

Q:最近、上海中西医結合病院のある虹口区が今後5年間の青写真を描いていますが、この病院とは関係がありますか?

A:ええ。いま現在の病院はまだ古いですが、来年には、うちの病院は10ムー土地の敷地で中医(漢方薬)の特色あるビルを建てる計画があります。

Q:曹先生の専門は糖尿病足の治療だそうです。その病気の酷さと国際での事情はどうですか?

A:中国国内における病院では、糖尿病足の患者に対し、50%は下肢切断を余儀なくされていますが、うちの病院で97%は下肢切断しません。アメリカのデータによれば、毎年、4万本の下肢が切断されていますが、やはり50%を占めるのです。

Q:糖尿病治療には、西洋医療と漢方医療がありますが、それぞれの特徴を教えてください。

A:糖尿病治療において、血糖のコントロールなどは西洋医療の効果がすぐ目に見えますが、糖尿病の合併症などの治療はやはり漢方の方が有効です。

Q:曹先生は糖尿病のほか、高血圧や痛風などの病気も治療も担当されていますね。

A:そうです。うちの病院は漢方で高血圧などの生活習慣病を治療しますが、中国の沿海地域では、ビールをよく飲み、海鮮を常食にする人々の中で、痛風の患者が増える傾向が見られます。痛風の患者に対し、漢方で治療する一方、毎日十分な水分を摂取することは不可欠です。

Q:曹先生は日本語も堪能ですが、日本に留学したことがありますか?

A:ないです。1979年から甘粛中医学院で漢方を専攻していた際に、日本語を勉強し始めました。1989年中までに、マスターとして湖南中医学院の日本人患者向けの病室で日本語の通訳を担当していました。

Q:その後、曹先生は日本へ行ったことがありますか、日本の医学専門家と交流したことがありますか?

A:1996年から博士として、上海市中西医結合病院脈管病課で務めてきました。昨年、労働模範に選ばれて、クルーザーで日本の福岡と熊本を訪れました。日本の医学専門家と2年に1回、上海で交流します。

Q:今後5年間で、上海虹口区では、日米欧の商社マンも相次いで来ることを想定しているようですが、上海市中西医結合病院はどう対応しますか?

A:うちの病院では、僕の日本語のレベルは湖南中医学院時期と比べて大分後退(笑う)・・・。ただし、日本留学をしてから帰国して、この病院における神経内科・老人性脳血管病変を治療する専門家がいます。そのほか、欧米などに留学経験のある専門家も少なくないのです。日米欧患者の治療に役立てば幸いです。

(章坤良 写真も)  

関連記事