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上海―長崎海上航路、来月3日から正式就航
2012年 2月 10日8:30 / 提供:

 上海と長崎をつなぐ海上航路が3月3日から正式に通航することが10日までにほぼ固まった。HTBクルーズ株式会社の旅客船「Ocean Rose号」は上海から出港し、長崎へと向かう。

 Ocean Roseは全長192.91メートル、型幅29.42メートル、型深6.75メートル、船速21ノット、総屯数3万412トン、定員数1050名。船内の施設も、大小ホール、バーなど、エンターテインメント施設も揃っていて、観光客に全面的なサービスを提供する。さらに船内には長崎県や九州各県の観光情報展示台と長崎県内各地の特産品も用意しているので、観光客は船の上でも長崎県や九州各地の魅力を体感することができる。

 3月3日出航の便は各旅行社より随時予約・販売開始される。また、同時にネットでも予約・販売を行っている(http://htbc.co.jp/)。詳細は各旅行社(春秋国際旅行社、上海中国青年旅行社、不夜城国際旅行社、南京中北国際旅行社、無錫康輝国際旅行社、無錫中国旅行社)までお問い合わせ下さい。※今後取り扱い旅行代理店は随時追加となる予定。

船

エンターテインメント施設も揃える「Ocean Rose号」

 「長崎〜上海」海上航路は3月上旬までは週1便、3月下旬からは週2便の運航となる。全航程は約26時間。上海港国際客運中心と長崎港松が枝ターミナルは共に町の中心部に隣接しており、アクセスには大変便利。海上航路の就航により、自由で多様な旅行の選択肢が増えることになるだろう。

 HTBクルーズ株式会社は「Ocean Rose号」は観光客にもっと気軽に航路の楽しさ・便利さを提供し長崎の魅力を感じることができる。中国発のパッケージツアーはコンフォート座席利用の2990元(燃油サーチャージ等含まず)からで、従来は遠くから眺めるだけだった豪華クルーズというイメージを覆した。旅客船にはツインルームやファミリールーム、スイートルームなどを用意し、観光客は自分のニーズに合わせて選ぶことができる。また、「Ocean Rose号」は豊富な食事を用意しており、朝昼晩の三食が一緒になったセット制で、エコノミー(2000円、約168人民元)、スタンダード(5000円、約418人民元)、ハイグレード(10000円、約838人民元)と三つの選択肢がある。

海

ツインルーム

 長崎は日本の西端に位置し、海を挟んで中国と向き合う日本で最も中国に近い歴史ある都市である。古来より中国と貿易や文化の密接な往来を続け、多くの中国人がここに定住している。中国文化は長崎に大きな影響を与え、長崎と中国はまさに一衣帯水の関係と言える。春節、元宵節、媽祖祭、ドラゴンボート、関帝生誕祭、皇帝パレード、孔子祭などこれら中国由来の祭りは、長崎のあちこちで今も見受けられる。毎年旧正月の一日から十五日まで、長崎では大きな春節祭り―ランタンフェスティバルが行われる。

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気軽に航路の楽しさ・便利さを提供する「Ocean Rose号」

 その際は街中に色とりどりのランタンが飾られ、光が煌き、街全体に中国らしい情緒が溢れ、とても賑やかになる。今年のランタンフェスティバルは1月23日から2月6日まで開催された。1万5000個の赤いランタンと様々な神話・伝説の人物のランタンが長崎の街中に登場し、賑やかでめでたい中国風の春節の姿が映し出された。Ocean Roseに乗って、中国並みの風情たっぷりの春節を日本で体験することは、中国人の新しい年越しスタイルになるだろう。

 また、長崎には観光地もたくさんあり、雲仙火山、地獄温泉、九十九島、ハウステンボス、五島など数え切れない。ローコスト・エンターテインメント・シップで日本長崎へ行き、中国や西洋や日本の今と昔の足跡を訪ねることが、今年から新たなブームになるかもしれない。

(編集:章坤良) 

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