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上海と長崎、新たな交流の時代へ(下)
2011年 9月 1日8:58 / 提供:

 石塚副知事は「長崎県はこれまでずっと中国との交流を非常に重視してきており、上海は長崎県にとっての旧友である。今年は辛亥革命100周年の年であり、長崎と上海の友好関係締結15周年の年でもある。長崎県は一連の記念活動を通じて、多くの中国の人に長崎を理解してもらい、長崎を訪れてもらいたいと思っている」と述べた。

 上海市と長崎の交流の歴史は長い。1996年10月には当時の長崎県企画部参事監が上海を訪れ、上海市外辧副主任・兪彭年と『中華人民共和国上海市と日本国長崎県友好交流関係締結協議書』と『上海市-長崎県1996年度友好交流項目協議書』を締結した。実際、上海市と長崎県は友好関係締結前からすでに行政や経済、農業技術などの面で交流を行っていた。1991年、長崎県は上海に長崎県貿易協会の名義で上海事務所を設立。1979年、長崎-上海定期航空便就航。両国民の交流のみでなく、近年では特に同就航便を利用し、上海向けの長崎県産鮮魚の輸出も堅調に増加している。また、長崎県の大村市と上海の閔行区も友好関係を結んでいる。

会

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 今年は上海市と長崎県の友好関係締結15周年の年であり、注目の「長崎〜上海航路」も今年11月に就航する。11月上旬にまず1往復運航し、2012年1月下旬から毎週1、2便を不定期運運航、3月以降のできるだけ早期の定期的運航を目指している。旅客船は総トン数30412トン、旅客船にはミニハウステンボスや劇場などの娯楽施設や、観光情報デスクや九州地方の特産品販売店なども設置され、最新の観光情報キャッチや記念品の購入といった旅客のニーズにも応える。

 観光戦略の重要な1年として、長崎県はこの航路就航により国境を越えた広範囲の新たな経済協力体系が生まれることに期待を寄せている。

 プレゼンでは、東華大学人文学院の陳祖恩教授が上海さるくについて説明し、出席者たちに忘れがたい深淵な歴史絵巻を想像させた。

(編集:章坤良 写真も)

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