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改革、法治、反腐敗――海外の人士が中国両会の「キーワード」に注目
2015年 3月 5日15:07 乛 提供:新華網日本語

 【新華社北京3月5日】中国人民政治協商会議第12期全国委員会第3回会議が北京で開催され、今年の中国の両会(全国人民代表大会と全国政治協商会議)の大幕が正式に開かれた。海外の人士は両会に対し高い関心を持ち、改革、法治や反腐敗などは彼らが中国の両会に注目を寄せる「キーワード」となっている。

 ケニア·ナイロビ大学の外交研究者、Patrick Maluki氏は、次のように述べた。この数十年、ケニア及び他のアフリカ諸国は中国と健全で互恵的な良好な関係を維持している。中国の改革は政治、経済や外交などの各方面に触れており、アフリカの発展途上国にとってはたいへん良い参考的な役割をもっている。

 Maluki氏は、また次のように見做している。中国の改革の全面的深化は、政府機能の強化、サービスレベルの向上に有利だ。これらの改革は、中国の経済成長、対外貿易の強化に有利となる見込みだ。現在ケニアは中国政府の提供したソフトローンを頼りにインフラ建設を発展させており、繁栄する中国はケニアなどのアフリカ諸国にとっては一つのすばらしい事だ。

 アルゼンチン·ラプラタ国立大学国際関係研究所のシモノフ研究員は、中国の両会で最も注目している議題は2つあり、それぞれ経済と法治国家建設だと述べている。シモノフ研究員は、中国の経済構造調整は世界中が注目し、このプロセスの中で、経済成長の減速の背景下に、資源の最適化·配置をいかに行い、持続可能な経済成長をいかに実現させ、また社会福祉と収入分配の公平にいかに共に配慮するかは、「確かに容易な事ではありません」と述べた。

 シモノフ研究員は法治建設は長期にわたる太平と安定に関わっている。中国による法治建設の強化は、投資、特に外国投資の吸収に対しても積極的な影響を生じさせる見通しだとみなしている。

 前駐中国アラブ諸国連盟(アラブ連盟)大使のモハメド·ワハーブ ·サケット氏は記者の取材に応じた際、中国の両会開催の意義は非常に重大で、全国人民代表大会の代表と全国政協委員が存分に意見を表現し、中央政府の戦略決定の科学性や合理性を促進して、中国の発展·進歩を推進するだろうと述べた。

 サケット氏は次のようにみなしている。今年中国の両会はとりわけ見どころがある。経済分野では、近年の労働コストの上昇に伴い、中国経済の伝統的な比較優位は弱体化され、新たな成長の原動力を早急に探し求めねばならず、産業のアップグレードと科学技術の革新に頼ることは必然的な選択となった。政治分野では、反腐敗は今年の両会が討論する話題の焦点の一つだ。中国の新指導者グループの反腐敗への力はかつてないほど強化され、その反腐敗には「無死角」や、党の規律に違反した者は誰もが処罰を受けねばならいという原則を充分に体現した。

 コスタリカリサーチカンパニー の責任者、ホセ·ロドリゲス氏は記者の取材に応じた際、中国の経済改革の深化は、中国経済の成長を一層バランスのとれたものにさせており、これも世界経済の安定に役立つ見込みで、世界経済の発展をよりバランスのとれたものにさせることで、ラテンアメリカは中国の経済改革の中から利益を得てゆくだろうと語っている。



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