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経済外交における新常態の二:中国の経済外交ホットワードの総点検
2014年12月 26日15:45 乛 提供:新華網日本語

 【新華社北京12月26日】2014年は中国の経済外交が異常に忙しい一年だった。

  一年にわたり、「トップダウン設計」、「一带一路」、「巨額な契約書」、「点穴式訪問」、「海外進出」……一つ一つの中国の経済外交のホットワードが、国際経済の舞台に新風をもたらした。

  【トップダウン設計】

  今年、中国はドイツ、オーストラリア、ニュージーランド、モルディブ、モンゴル、アルゼンチンなどの十数カ国と戦略的な位置付けを上昇させた。

  中国は訪問国と政府間および商業上の協定数百件を締結した。

  【一带一路】

  今年、中国の指導者は「一带一路(シルクロード経済ベルトと21世紀海上シルクロード)」構想と密接に関連する国々を相前後して訪問し、一回一回のすばらしい「ロードショー」が「一带一路」をコンセプト·デザインから実務協力の段階にまで進めた。

  「一带一路」の提案は包括性の莫大な発展のプラットフォームを提供し、急速に発展する中国経済を沿線諸国の利益と結びつけることができた。これを契機として、中国は「中国-中央アジア-西アジア経済回廊」や「新ユーラシア大陸橋経済回廊」、「中蒙ロシア経済回廊」、「バングラデシュ中国インド·ミャンマー経済回廊」、「中国ブラジル経済回廊」といった関連諸国に恩恵を施す多くの経済発展戦略を提起してきた。


 【金融協力】

  習近平主席はラテンアメリカを訪問中に、中国は、ブラジル、ロシア、インド、南アフリカと協定を締結し、BRICS開発銀行を設立し、またBRICs諸国の応急的備蓄の手配を打ち立てた。これは世界的範囲内で新興市場国を主とした初の多角的な開発銀行で、BRICS諸国が国際金融アーキテクチャの中でより積極的な影響を発揮する見込みであることを意味している。

  今年10月中国の指導者による提案·推進の下、アジアインフラ投資銀行設立計画の仕事が新らな段階に入った。アジアインフラ投資銀行の設立はアジアを含む多くの発展途上国と新興経済体のインフラ建設のために欠かすことのできない「資金プール」を提供する見通しだ。

   北京でのAPEC非公式首脳会議中、中国は400億ドルを出資してシルクロード基金を設立し、中国の資金的実力を利用して「一帯一路」建設を直接支援してゆくと発表している。

 【巨額な契約書】

  中国の指導者によるこれまでの各回の訪問のうち、ビジネスにおける巨額な契約書は疑いなく経済貿易協力に対する最も明白で、最も直観的な反映だといえる。2014年、李克強総理のこれまでの各回の訪問のうち、商業契約、貸付けや援助などの巨額な契約書が重ね合わさり、関わった金額は1600億ドルを上回る。

  一年にわたり、李克強総理は累計で700億ドルを超える巨額な契約書を欧州から持ち帰り、6月のイギリス訪問中だけで、双方の締結した協定の総金額が300億ドルを上回った。

  総理の「巨額な契約書」のうち、エネルギー、インフラ建設、特に鉄道分野に占める割合がとても高い。鉄道方面における最大金額の協定は、中土集団公司(CCECC)の獲得したナイジェリアの131億ドルの鉄道に関する巨額な契約書で、我が国の対外請負プロジェクトにおける単体での契約金額の最高記録を更新した。また、ケニアのモンバサ-ナイロビ間を結ぶ鉄道、中ロ間の高速鉄道、中泰鉄道の協力協定も注目点となっている。


 【自由貿易協定】

  二国間貿易交渉の加速と、多国間貿易協定の推進において、今年中国は貿易開放分野で明らかに力を注ぎ出している。今年、中国は韓国やオーストラリアとそれぞれ自由貿易協定(FTA)の交渉を完成させた。

   現在までに、中国がすでに締結したFTAは12件に達し、20カ国と地域に及んでおり、現在交渉中のFTAは6件で、21カ国·地域に及ぶ。

  中豪と中韓のFTAの「点」によって、地域の全面的経済パートナーシップ協定の「線」を繋げ、最終的にはアジア太平洋自由貿易圏(FTAAP)の「面」を融合·集合し、それで中国はアジア太平洋自由貿易ゲームのルールを打ち出す方面の構想が徐々に成熟し、また各当事者の積極的な回答を獲得している。



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