【新華社モスクワ10月13日】国務院の李克強総理がまもなくロシアへの公式訪問を行うにあたり、ロシア連邦経済開発省のFormichev副部長は新華社記者に、経済貿易往来の強化は、ロ中双方の共同の優先的な協力方向で、成功する経済貿易協力は疑いなく両国の政治と人文交流の重要な補充であり、ロ中の伝統的な友誼を絶えず深化·発展させるのを促進する見通しでもあると語った。

　Formichev副部長は近ごろ新華社記者の取材に応じた際、ロ中関係は堅実な戦略的パートナーシップで、その特徴とは安定した高速発展の勢い、堅固な法律の基礎、および経済·貿易、文化などの分野において完備された交流のメカニズムだといえる。ロシアの対外政策の中で、中国は信頼のおける最も重要な協力パートナーだとの見解を示した。

　Formichev副部長は、中国はすでに４年連続でロシア最大の貿易パートナーで、両国の指導者はこれまでに目標を定めており、両国の貿易額が２０１５年末には１０００億ドルに達する見通しだ。現在、ロ中貿易の発展の勢いは良好で、この目標の実現は疑いなく両国の能力でなし得るだろうと表明した。

　Formichev副部長は、ロ中両国はクロスボーダー·インフラ建設、民間航空、船舶の製造、自動車の製造、交通、金融、ハイテク、農業および宇宙などの分野でいずれもたいへん成功した協力を有していると指摘している。両国の実務協力や今後の発展方向について話が及んだ際、Formichev副部長は、ロ中両国の政府は先ごろ行われた委員会の初会議で、多くの相互投資プロジェクトを確定し、これらのプロジェクトの実施が両国の投資協力に新たな活力を注ぎ込む見通しだうと語っている。

　Formichev副部長は、ここ数年、ブッリクス（ＢＲＩＣS）諸国の科学技術分野での協力が積極的な発展を得ており、ロ中の機構では現在この枠組みの下で６つの科学技術協力プロジェクトに共同で参与している。また、双方はおよそ３０の基礎研究や応用研究の共同プロジェクが実施段階にあり、両国の科学研究員が新材料、環境やエネルギー技術、バイオテクノロジー、高エネルギー物理、化学工業や石油化学などの分野で協力を展開していると語っている。