新華社北京9月6日（新華社記者/陳方、張偉）２０カ国・地域（Ｇ２０）杭州サミットが４日、開幕した。習近平主席は開幕の挨拶で、サミットのテーマ「革新的で活力があり、 連動する包括的な世界経済の構築」をめぐり、世界経済が挑戦に向き合い、安定に進んで長期的に発展することについて中国プランを提起し、２０カ国・地域を適切に構築するために、中国の主張を提示した。多数の国の学者、元政府要人が習近平主席が提示した一連の新理念と新主張を高く評価し、Ｇ２０杭州サミットは世界経済の繁栄に強固な基盤を築き上げると受け止めている。

協力の新局面を切り開く

世界経済が現在、直面する試練にいかにして対応するかについて、習近平主席はサミットで、Ｇ２０参加国はマクロ経済政策の協調を強化し、世界経済の成長を力を合わせて促進し、金融の安定を擁護すべきだと表明した。

トルコ経済政策研究基金のグーウィン・サック執行総裁は「中国がＧ２０のために作成した優先事項文書に目を通すとき、私は主にこの世界は協力することが必要だというメッセージを伝えていると感じた。各国間の協力がなければ、我々が問題を解決する方法を探し出すことができないことは明らかだ。」と述べた。

成長の新エネルギーを発掘

習近平主席はサミットでＧ２０はイノベーション発展方式によって、成長のエネルギーを発掘すべきだと強調した。

米国のダグラス・フランツ元国務長官は、習近平主席のイノベーション駆動型の発展戦略に完全に同意し、「イノベーションは中国の未来に向けて、大きなカギを握り、特に中国は経済の構造調整に着手しつつあり、同様にイノベーションはまた、世界経済の発展を駆動する。」と述べた。

ドイツのキール世界経済研究所のスノエル所長は次のように述べた。全社会がイノベーション成長方式及び持続可能な発展に支持しない限り、世界は経済繁栄を実現し難い。中国がイノベーション駆動型の発展を通じた関係政策に注目することは、非常に重要だ。

ガバナンスの新秩序を改善

習近平主席は次のように強調した。Ｇ２０は国際通貨金融システムを絶えず改善し、国際金融機関のガバナンス構造を改善し、国際通貨基金（ＩＭＦ）の特別引出権（SDR)としての役割を十分に発揮すべきだ。世界金融のセキュリティーネットワークを改善し、金融監督管理、国際税収、腐敗取締り分野の協力を強化し、世界経済の抗リスク能力を高めなければならない。

オーストラリアのロウイー国際政策研究所のトリストラム・セインバリー研究員は次のように述べた。より多くの国が真の意味の世界的な策定のために、声を発することが求められる。このうち、中国、インド、ブラジル、ロシア及び南アフリカなどの新興市場諸国も含まれる。研究員はまた、中国のような国は十分な発言権を得るべきだ。それと同時に、適切な国が集まって策定の制定に参与することが世界経済ガバナンスの不均衡を是正する正しい道かもしれないと指摘した。

開放的な新構図の形成

習近平主席はサミットで、Ｇ２０は開放型の世界経済を建設し、貿易と投資自由化の利便化を継続して推進すべきだと強調した。

経済協力開発機構（ＯＥＣＤ）開発センターの世界開発研究部、カール・ダルマン主任は「我々は貿易体制の改善を継続して推進する必要がある。貿易の障壁を排除できるならば、貿易の量は増加し、それは発展途上国にとってプラスになる。」と語った。

発展の新しいボーナスを共有

習近平主席はサミットで、次のように強調した。Ｇ２０は「持続可能な開発のための２０３０アジェンダ」をより一層、着実に実施し、アフリカ及び開発の最も遅れた国の工業化を支持し、エネルギーのアクセシビリティを高める。また、エネルギー効率を引き上げ、クリーンエネルギーと再生可能エネルギーの利用を強化し、普恵金融を発展させ、青年の起業を奨励する。

タイのスラキアット・サティアンタイ前副首相は次のように表明した。運命共同体はアジアにとっては繁栄の共有だ。繁栄するためには、平和と協力が必要であり、その後にはじめて発展することが可能で、必ず一つのウィンウィンの環境において発展を実現できる。中国は今回のサミットで提出したウィンウィンの方法は平和を促進し、協力を促進し、発展を実現することが可能であり、それはまさに運命共同体の核心的本質だと提示した。

（新華社より）