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中国人留学生らが新型コロナウイルス感染防止のための義援金や物資で京都を支援

2020年6月1日 10:17
 提供:東方網 編集者:王笑陽

 日本国内ではこの間、新型コロナウイルスの感染流行が拡大し、医療物資の深刻な不足と、医療システム崩壊の危機が各地で発生した。そこで、元京都大学留学生である立命館大学の周瑋生教授の発起により、立命館大学中華校友会と日中発展促進会が共同で、4月22日から新型コロナウイルス感染防止に向けた支援活動を行った。合計で225人が活動に参加して、わずか1ヶ月間で39.6万人民元(約600万円)に相当する義援金と物資が集まった。

 立命館大学中華校友会と日中発展促進会では、この活動で集まったマスク7万2500枚、フェイスシールド3000個、手袋1000枚、ゴーグル100個、消毒液400リットルの物資を、4回に分けて京都市役所と、京都大学附属病院、京都府立医科大学付属病院などの5ヶ所の病院と、同志社大学、立命館大学及びその付属小中高校に寄贈。さらに京都市役所と立命館大学教育基金会に、新型コロナ感染拡大の影響で困っている学生の援助のための義援金として、それぞれ50万円と約80万円寄付した。

門川大作京都市長が市を代表して寄贈品を受け取る

 支援活動に参加したのは以前日本への留学経験がある人や、在学中の中国人留学生、日本に居住する華僑華人などだ。京都大学博士課程を卒業後、現在は中国科学院で働く蔡聖華さんは、「京都は私たちが本気で努力した場所です。人生の一番大切な思い出のあらゆる場面に、京都の影が見えます(京都是我们奋斗过的地方,一生中最重要的记忆都有京都的影子)」と語った。立命館大学を卒業した楊希堯さんは、日本で新型コロナの感染が発生するとすぐに身近な日本留学帰国者約20人に義援金の寄付を呼びかけた。そして自分の寄付金を含めて、合計160万円を京都市と名古屋市に寄付した。

京都大学附属病院へ寄贈

京都府立医科大学附属病院へ寄贈

 彼ら以外にも、中国国内の北京大学、浙江大学、南開大学などの同窓生や、京都と縁のある個人や会社、基金会、華僑団体、さらに留学生の両親たちなどからも支援が寄せられた。

立命館大学へ寄贈

 5月26日には最後の4万枚のマスクと現金128万円が、京都市役所と立命館大学に寄贈された。門川大作京都市長と森島朋三立命館大学理事長がそれぞれを代表して受け取り、支援者の代表と親しく懇談した。「京都の一番厳しい時に中国から愛を込めた支援をいただいたことはとてもありがたい。これらの物資を有効に活用し、義援金を経済的に困っている学生の支援に利用したい」と深い感謝の意を表した。