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上海市の企業が日中友好団体にマスクを寄付

2020年3月30日 17:06
 提供:東方網 編集者:王笑陽

 日本では新型コロナウイルス感染拡大の影響で、マスクの品薄状態が続いている。これうけて上海市人民対外友好協会は、上海の企業が寄付したマスクを複数の日中友好団体に寄贈し、これらの団体を通してマスク不足で悩む現地の病院や学校、福祉機関を支援した。そしてこのほど、団体の担当者やマスクをもらった人から協会へ感謝状が次々と寄せられた。

 上海白玉蘭賞日本人受賞者の会の発起者である星屋秀幸氏は、「本当に感謝の気持ちでいっぱいです。早速、困っている友人にもおすそ分けをします。日中往来の再開にはまだ時間がかかりそうですが、共に耐えていきましょう」と感謝の気持ちを表した。また、「雪中送炭 感謝上海(雪中に炭を送ってくれてありがとうございます)」の言葉が書いてある紙を持った写真も添えられていた。

上海白玉蘭賞日本人受賞者の会の発起者である星屋秀幸氏

 日中語学センターの代表取締役で、大阪府日中友好協会の理事長である大薮二朗氏からも感謝状が届いた。マスクの一部はすでに日中語学センターの学生に配布したという。「学生が使用するマスクを確保するために、職員が交代で薬局の前に朝早くから1時間以上並んでいたところですので、大変助かります。ありがとうございました」と感謝の気持ち述べられ、「一日も早く、日中双方にいつもの日常に戻って欲しい」との願いが伝えられた。

厳しい環境の中、日中語学センターでは3 月 6 日にマスク姿で卒業生のみの卒業式を行った

 NPO法人社会教育団体ベルポ会を通じて上海からのマスクを受け取った福岡県北九州緑ヶ丘第二幼稚園では、長濱光古園長から感謝の言葉が寄せられた。「新型コロナウイルスでも臨時休園せずに普通どおりの保育を続けていますから、大人も子どももマスクと消毒薬は必需品。なので特に職員用のマスクが底を突いて大変困っていました」という状況だったそうだ。そのためマスクをもらった職員たちは、「この度は天の助けか?!」「マスクを頂けるなんて夢みたい」と飛び上がって喜んだという。実はこの幼稚園では、子供たちが以前、武漢を応援する絵を描いたことがある。

緑ヶ丘第二幼稚園の子供たちと職員とNPO法人社会教育団体ベルポ会鶴ゆかり理事長

 これらのほかにも、岡山市日中友好協会を通して岡山旭東病院などにもマスクが送られた。新型コロナウイルスの流行に直面する中国と日本の人々がこのように互いに助け合うことで、両国の友情はより一層深まるだろう。